人はパンのみに生きるにあらず                                 "Man shall not live by bread alone."    k’z(ケイズ)ブログ

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DenixのM1ガーランド用M1905E1銃剣を更にいじくってみた。

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今更なのだが、以前模型を製作してギャラを貰っていた。
仕事として模型に携わっていた訳なのだが・・・
何というかカンというか、レジン・キャスティングってことをしたことがなかった。
全く忸怩たることなのである。
まぁ、レジンで複製するなら2個でも3個でも自分でこさえちまえ・・・という事なのだが。
でもナンか・・・逃げていた気がする。

今回、訳あって長い休みができたので、その間にスキルアップすべく色々と手を動かしている。
そこでついにレジン・キャスティングを経験し習得する日が来たのだ!
やり方は十分解っている・・・はずだ。

ちゅーことで、今回は正に五十の手習いともいうべきレジン複製への道程のレポートである。

・・・っていうか、なんで何十年もの間やらなかったんだろうか?


因みに、お休みの間に他にも習得したいものとして「レザークラフト」がある。
これは大阪の知人が製作した革財布を見てクラフトマン・シップに火が付いたのだった。
そう遠くない未来に僕の手造り革財布をご紹介しよう・・・かなと思っている。

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取敢えずアキバのボークスで必要と思うものを揃えた。
たまたま同店で購入したので造形村の商品ばかりだが、他にもっと使い良くてリーズナブルなものもあるかもしれない。
なんせ初心者なのだ。
これ以外にもベタな入門道具一式を購入している。
でも、初めてのやることは何か楽しいのだ!

今回造るのはDenixのM1ガーランド用M1905E1銃剣のグリップである。
この銃剣はリーズナブルの割にしっかりしているので非常に気に入っている。
しかしグリップだけが著しく実感を欠いている。
という事でこれを入門編のアイテムとした。

付属のグリップに手を入れて修正をして原型を作る。
滑り止めのグルーブを間隔を細かくして本数を増やすことは以前にレポートしているが、今回は2㎜ほど厚みを増してみた。
実際はもう少し太いが後からグルーブ(縦溝)を入れることを考えると2㎜がいいところだ。
でも、雰囲気は随分と変わった。
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上がDenixオリジナルで、下が今回造ったグリップ。
まるで印象が変わった。
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シリコンのゴム型を作る。
初心者のくせに生意気にも上下分割にしている。
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で、生まれて初めてキャスティングしてみた!


期待しつつ型を外すと・・・ ガーン!!

もう少しうまく出来るだろうと高をくくっていたのだが・・・
まるでカルメ焼かスポンジのように気泡の塊であった。

全く理由が思いつかない。
マニュアルどおりにやっている・・・はずなのだが。
以前に聞いた話で古くなったレジンは気泡が出来やすいとか湿度が高いと気泡が出来やすいとか・・・
誰かが呪いをかけているのか。
軽い眩暈がオヤジーを襲ってくる。

オー マイ ゴッド 爺さん暗い人!

これは先輩諸氏に相談するしかない!
という事で友人のK月氏にTELをしてみることにした。
氏は「二世部隊物語」「U.S.ミリタリー雑学大百科」の著者で35年来の友人であり尊敬する米軍装の師なのであるが、だいぶ前からレジン・キャスティングで複製の製作をしている大先輩なのでもあった。
話の中で、どうやら僕は離型剤としてのシリコンオイルを塗りすぎているようであった。

そこで早速ゴム型に付いているオイルをふき取って注型してみた。
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エクセレント! グッ ジョブ!!
大成功であった。
これで完全にレジンは征服した・・・かも知れない。
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そこで気を良くして、今回共に購入したキャスト着色剤を混入してブラックのものを抜いてみた。

ゴッド セイブ ザ クィーン!(女王陛下万歳!)

これまた何かが降臨したごとく上手くいった。
ならば実物にもあるブラウン系もいっちゃう~ってことでやってみた。
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す、素晴らしい!  大成功だ!

これで ミッション コンプリート!
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茶系のグリップを付けるとデニの銃剣もガゼン別モンになる。

何だか簡単にアッサリと成功したようだが・・・現実はそんなに甘くはない。
言えない様な・・・というより思いっきりおバカな失敗もしている。
そのせいでシリコンゴムを大分無駄にしているのだ。
こんな簡単な造形物で・・・

でも手ごたえは掴めたつもりだ。
何事も新しい事は新鮮で楽しく好奇心ワクワクだ。
歳を取ってもそんな気持ちは錆びさせたくないモノである。


(これだけのことで人生を語っちゃう、何だかメンドウくさいなオヤジーだなぁ)


by 1944-6-6 | 2014-03-27 05:24 | ア ク セ サ リ ー | Comments(9)

PGM ヘカートⅡ 12.7×99mm アンチ・マティリアル・ライフル

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昨年9月1日の夜、僕は西新井で呑んでいた。
退職の決まった翌日で一緒に飲んでいたヤツには、これからどうするのか心配してくれている。

そんな時にスマホが鳴った。

僕が模型誌のライターを始めた1998年頃の担当編集者だったM氏からである。
その後、他の編集担当に変わってしまいM氏とのからみは無くなり、僕自身もその雑誌のライターから遠ざかっていき話す機会も無くなっていた。
それから10数年たった。

久しぶりの電話の内容は、M氏の務める会社のアニメ系イベントでPGM ヘカートⅡ 12.7×99mm アンチ・マティリアル・ライフルを展示したいのだが、モデルガンかエアガンでその銃がないだろうか?との事。
アニメの中のオネーチャンが使用しているらしい。
僕自身、ヘカートって鉄砲は知っていたが・・・モデルガンには絶対に出てないし、エアガンでも聞いたことがなかった。
無可動銃でも見たことがない。
だいたいオネーチャンの扱えるような重さの銃ではない!

その旨を伝えると「ならば、フルスクラッチで造らないか?」との答え。
最初からその気だったのではないか…と後になって思った。
しかし、その時点でヘカートの形状もスペックもさっぱり知らなかった。

なんとか、なっかな・・・

(その後、ARESでエアガンを出していることを知ったが、これは口径338のミニヘカートと呼ばれるものだった)
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かくて「ヘカートⅡ製作計画」が動き出したのだが、サイズも形も全く解らん状態だった。
ネットでアレコレと資料を集めてみたが、なかなか原寸大の模型を作るれるようなデータはない。
唯一、フランス軍の発行したヘカートのパーツリストが手に入ったのが幸運だった。
都合してくれた彼には最大の感謝をしたい。
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イベント前日の搬入作業中の展示状態。
とにかくデカくて我家では全体を引きで見ることはできなかったのである!
おおむね実物大である。
なんせ40年以上前のモデルガン設計のように、写真と諸元だけで図面を引いたのだから・・・そんな感じだ。

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↑今回製作したもの

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↑これは実物の写真

そこそこ似ていると思うのは、自画自賛なのだが許されたし。

全体はABSの貼り合わせで、銃身は塩ビパイプ・・・いわゆる水道パイプだ。
スコープは編集部で用意してもらったエアガン用である。
ボルトハンドルの直後のパーツはセフティで可動するようにした。
12.7mmのでっかいマガジンは固定しているので外すことはできない。

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レシーバー後端についているのはボルトリリース。
全体に非常にシンプルな構造だ。
グリップとストックはバルサ材の貼り合わせ。
オイルステインで着色後、クリアーオレンジの塗料を吹いている。
バルサの接着には酢酸エマルジョン系の接着剤(いわゆる木工ボンド)を使用しているが、そのままだと乾燥してからの整形時に接着面へのオイルステインが乗らなくなってしまい、最悪の場合には白っぽいスジが残ってしまう恐れがある。
そこで接着剤に茶系のアクリルガッシュ絵具を練りこんで予防策とした。
バルサの貼り合わせ面にも軽くオイルステインを塗布して万が一に備えている。
そのせいか、成形後も接着面があまり目立たない・・・気がする。

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側面形は握り易そうだが、厚みが4cmもあり分厚い!
グリップ上部にあるダイアル状のものは、ストック取外し用のハンドルである。

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六角ネジがねじ込まれたパーツは、コッキング・ピースだ。
コックされた状態である。
なんかメカメカしい部分だ。

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ABS製のキャリング・ハンドル。
展示用なのでディテール優先で強度的には期待できないが、8mmの鉄製ネジで固定してあるので通常の使用ぐらいは問題なく出来る。
先端のスイベルも同様だ。

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当初から最も気を使ったのが、このバイポッドだったのである。
全体に軽く作ることを意識したので、そう重くはないがスコープやマウントは軽くは出来ない。
バイポッドはそれらの重さに耐えられるようにしなくてはならない。
かなり金属などで補強をしてはいるのだが・・・
取付基部の二股には2mmの鉄板をABSで挟んで製作したが、やや強度に不安が無くもない。
実際はM60のように脚全体を引っ張って展開するのだが、強度を確保できないのでボルト&ナットでの固定にしている。
ナットを緩めての展開は可能だ。

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実物はレシーバーをフレームにアレンボルトで固定しているので、実際のアレンボルトをねじ込んで表現した。
全くただの飾りである。
調整用の6mmのイモネジも付けている。
実際のアルミ部分とスティール部分とを塗装で塗り分けて表現したが、やや表現不足で恥ずかしい。
マガジンは鉄板プレスっぽさを表現した。

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でっかいマズル・ブレーキはABSの箱組みにポリパテで内側を再現。
パテを1缶使ってしまった。
そのせいでかなり重い。
その後が大変でリューターで削っていったのだが、部屋中が桜島の火山灰に覆われたような状態になってしまった。
二度とやりたくない!
でも、なかなかイイ感じの出来で気に入っているのだ。

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ストックは先にも記したようにバルサの貼り合わせで、思った以上に強度はあるが表面が傷つきやすく作業には気を使った。
スイベルはなんだか知らないが東急ハンズで見つけたものをネジ止めした。
ネジは内部のフレームに深くねじ込んだので強度はかなり高い。
モノポッドはABSパイプの組み合わせで、これも8mmネジでかなり強固に止めてある。
取外しは可能だ。

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バットプレートのリコイルパッドは発泡ゴムのシートから切り出した。
ちゃんと木ネジで止めてある。

実際の作業は今年に入ってからだが、とにかく製作が容易で強度を確保できる方法を考えている時間の方が長かった気がする。
久しぶりのスクラッチで非常に大変だったが、いろんな意味で学ぶことが多かった・・・が、もう二度と製作したくない。

でも、この勢いに乗って前から造りたかった、コスモガンを密かに作ってやろうかと企んでいる。



by 1944-6-6 | 2014-03-17 01:04 | 模  型 | Comments(35)