"人はパンのみに生きるにあらず" (ケイズ ブログ)

再掲載『タナカ 99式 スポーターをいじってみる』

タナカ 99式 スポーターのレポを望むコメがあったので早速過去レポの再掲載をやっちゃおう!
(て・手抜きじゃあないのよ・・・)
ー2015年2月20/25日掲載よりー

再掲載『タナカ 99式 スポーターをいじってみる』_e0162444_22152562.jpg
何故か昔から何気ないモノが好きである。
何気ないどこにでもある街並みや建物・・・
オネーチャンも派手目より何気ないタイプが良いのだ。
勿論、その何気なさにそれなりの個性と上品さを欠いてはならない。

テッポウも何気ないライフルが好きなのだ。
今の日本じゃ無理だが、アメリカあたりの田舎の家に何気なく置かれているであろう道具としてのライフル。
タクティカルなんか知らなねぇよって感じの実用品・・・そこがいいのだ。
ピカピカのストックにブルー仕上げの機関部、安っぽいスコープに、できればインディアンが作ったようなスリングがイイ。

そこで我家にあった99式スポーターをいじくってみた。
リアサイトが無くなっていたのでフロントサイトだけじゃみっともない・・・ってことで、タナカのM700のアウターバレルを付けてみることにした。
99式改バーミントハント仕様ってとこだ。
スコープはこれまたテカテカのTasco製。
ストックなんかも適度に傷があってシチュエーションもバッチリだ!
再掲載『タナカ 99式 スポーターをいじってみる』_e0162444_22152448.jpg
この99式スポーターは以前に友人から譲り受けたものだが、我家に来た時からリアサイトが無い。
友人が購入した時はあったのだと思うが。
リアサイトが有ればあえていじらなかったのかも知れない・・・
再掲載『タナカ 99式 スポーターをいじってみる』_e0162444_22152512.jpg
スコープはボルト操作の関係で、やや左側にオフセットされているのでレフティには不向きだ。
右利きの僕には案外構えやすい。
スコープが付いて元旧軍の銃とは思えないフォルムだが安全装置はやや使いづらくなる。
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しっかしモデルガンぽくない雰囲気だ。
まぁ、そこがイイわけなのである。
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オフセットされたスコープは位置があまり高くならずベントの浅いモンテカルロ・ストックと相まってイイ感じに照準出来る。
しかし、スコープマウントベースがクリップガイドにかかっているのでクリップを使用しての装填は出来なくなっている。
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下のバレルを取付けようと思って作業を始めた。
とり合えずバレルを外してガスバイパスを削りエアガンのアウターが嵌まるようにする。
タナカの99はダミーカート(今回は308にしようと思っている)が入らないのでその辺も調整が必要だ

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銃身のすげ替えが完了したタナカの99式スポーター。
銃身長は23インチから26インチに伸び、銃身先端の径は17㎜から21㎜に増している。
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ハリスのバイポッドなんかを付けてタクティコーな雰囲気を出してみた。
これはこれで結構イケる!
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手始めにガスバイパス部分をカットしてアウターに入るように加工してみた。
しかし、ここで気づいたのがダミーカートの装填ができないということだ。
ネック部分が入らない。
タナカの99はダミーが入らない情けない身体にされていたのだった。
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しかし、Webを見ていたら同じようにダミーカートを入れるべく加工している方のサイトを発見!
ドリルで広げるのも面倒だと思っているところで、う~ん、悩んだ挙句その方をパクって薬室前部を切り取ることにした。
この部分ならインサートもいじらないので、法的な問題は無いと思われる。
こうすることで素直にダミーが入るようになった。
長さ的に30-06は無理だったが308や7.7㎜はいける。

次にレシーバーの薬室の外観のテーパー部分を削りエアガンのアウターが被るようにする。
ショルダー部分を削ると案外簡単にアウターが収まる。
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こんな感じで付いた。
レシーバーとの間に元のバレル基部が残っているのだが強度的に削るのは怖い。
これは実銃のM700等にあるリコイル・ラグ(バレル・ブラケット)ということにしよう・・・と思っている。

しかし、なんだなぁ、菊花紋章の存在感は「大」ある!

この後、内側の薬室(?)下部をアウターが入るように削らなくてはならない。
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取り敢えず、仮組みの状態を下から見たところだが、308のダミーが見えるだろうか。
後は薬室下のゼイ肉をガリンガリン削るだけだ!
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と、削ったところ。
思ったよりも削る量は多くなかった。
しかし、これでガスバイパスは存在しなくなったので、火薬使用は避けたほうがよさそうだ。
(僕の腹のゼイ肉もこんな風にガリンガリン削れたら楽なんだが・・・)
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こんな感じの部品割りになっている。
アウターバレルを止める3㎜ネジを下から入れたのでずれたり外れることはない。
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下から見るとこのようになっている。
再掲載『タナカ 99式 スポーターをいじってみる』_e0162444_16534001.jpg
ストックのバレルの入る部分も削る。
適当なパイプに粗目のサンドペーパーを巻き付けシコシコすれば大した手間をかけずに出来上がった。
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.308のダミーカートが入るとイイ感じの絵になる。
7.7㎜も装填できると思うが試していない。
でも、まず問題ないだろう。

今回の99式は亜鉛合金でいささかブルーが白んでいた。
染め直すことも考えたがバレルがアルミなので統一性を欠くことになる。
仕方なしにキャロムショットのブラックスチールで塗装してみたが、ややグレーっぽい感じになってしまった。
統一感はあって良かったが色はもっと真っ黒が良かったか・・・悩むところだが、これはこれでイイことにしよう。

(その後エキストラクターを実物の三八式のモノに交換した)

by 1944-6-6 | 2025-06-15 20:00 | タ ナ カ | Comments(14)
Commented by touru1109 at 2025-06-15 22:59
おぉ素晴らしい、て、いうか大手術じゃないですか!
すごいです。
Commented by みすたーxc at 2025-06-15 23:16
サコーライフルみたいでカッコイイですね。Fサイト無のバレルなんて思いもつきませんでした。菊の御紋は恐れ多くもかしこくも天皇陛下からお預かりした銃ですね。今度の園遊会でご返却ください。
Commented by クリニック射的部 at 2025-06-16 17:02
確かに、道具や家具と同化した、何気なく置き忘れてつい見落としそうに銃のある景色は何とも風情がありますね。( MGCは上手でした。)当家のような日本の田舎家には老猟師が適当に立てかけた猟銃(使い込んで傷だらけの水平2連か鋼鉄製のガスオート)が似合いますね。その乗りで無可動AUTO5をたてかけていますが12GAでもあり、無茶苦茶重いです。※最近のは軽いそうですが・・・。こういう放置プレー?ができるのは無可動のいいところです。
Commented by 三遊底底遊三 at 2025-06-16 20:47
「ガリンガリン削るだけ」とこれまたあっさりと書かれていますが、結構な手間だったことでしょう。
模型にも菊の御紋を入れちゃっていいの?と思いますが、なければ寂しいですしね、大目に見ていただきましょう。

元のゴツゴツした感じからは想像つかないフォルムですが、軍用銃だったと判らないようにする為でしょうか。
タナカの旧日本軍スポーツモデルというと雑誌広告で観た、二式スポーツを真っ先に連想します。
ダーティハリーの冒頭で使われた、前後に分割できるアレですね。
Commented by 鈴木@福島県 at 2025-06-16 21:24
以前所持していたファインベルクバウのエアライフルにタスコのスコープ乗せて、ハリスもどきのバイポッドを着けていたことがあります。
メカメカしくて良かったのですが、弾を装填するためにいちいちスコープを外さなければならなかったのが欠点でした。
Commented by 1944-6-6 at 2025-06-17 16:43
>touru1109 様
後から見ると確かに大手術っぽいのですがやってみると案外チョロいんです。
Commented by 1944-6-6 at 2025-06-17 16:47
>みすたーxc 様
しっかりとオフセットされたスコープマウントなんでこんなのもイイですよね。
九九式から外したバレルはCMCのKar98kに取付けました。
Commented by 1944-6-6 at 2025-06-17 16:52
>クリニック射的部 様
なにげにオート5が似合うお宅っていいなぁ!
許可証付じゃあ管理責任を問われるので無可動が一番ですね。
Commented by 1944-6-6 at 2025-06-17 16:57
>三遊底底遊三 様
天皇家の菊花紋章は16花弁でそれ以外のモノに付けられた菊は15もしくは17花弁になっています。
つまり16花弁の菊花紋章を不用意に使ったらお縄です(オモチャでも)
ただサダムフセインの指輪には16花弁の菊が彫られているようです。
Commented by 1944-6-6 at 2025-06-17 17:01
>鈴木@福島県 様
僕も12番のBeretta autoに3~9倍のスコープを乗せてスラグを撃っていたら仲間に「角刈りサングラスのオッサンかい?」って笑われてしまいました(笑)
Commented by やっぱりモデルガンが好き at 2025-06-18 19:30
このカスタム、とてもかっこいいです。ところでバレルはガスガンのアウターバレルとのことですが、銃口部分はどのように処理されているのでしょう?ガスガン(エアガン)にはあまり詳しくないもので、正面からの画像を見せていただけませんか?よろしくお願いします。
Commented by 1944-6-6 at 2025-06-19 14:26
>やっぱりモデルガンが好き 様
メッチャ狭いケイズでは長物は何らかの必要があって出てきても案件が終わり次第ジャマなので直ぐに仕舞い込まれてしまいます。
一旦仕舞われたら当分出てきません・・・ちゅーことでそのうち出てきたらご希望にお応えできるやもしれません。
しかし銃口部分の処理って・・・貴殿は公安関係の方なんでしょうか?(恐w)
Commented by やっぱりモデルガンが好き at 2025-06-19 19:21
「銃口の処理」って表現、マズかったですね。正しくは「銃口部の造形」と言うべきでした。誤解を招くような表現でご迷惑をお掛けしました。ごめんなさい。私が知りたかったのは、ガスガン(エアガン)のアウターバレルは肉厚の薄い、例えると「ショットガンのバレル」みたいな感じの物かと思っていたので、ケイズさんのカスタムを前から見た時の銃口部分は、どのような感じに作られているのか(クラウンの仕上げなど)興味があったのです。ちなみに私はただの民間企業の定年後雇用延長のおやじです。
Commented by 1944-6-6 at 2025-06-21 04:40
>やっぱりモデルガンが好き 様
シャレですよ(笑)
公安がコメントで銃口はどうなっていますか?なんて言わないで直接見に来るんじゃないでしょうか。