"人はパンのみに生きるにあらず" (ケイズ ブログ)

M1ヘルメット 初期型 フレシキブル ベイル アウター & プラスティック ライナー

M1ヘルメット 初期型 フレシキブル ベイル アウター & プラスティック ライナー_e0162444_17375087.jpg
いい加減M1ヘルメットはやめてくれ!・・・という声が聞こえようがまだまだ続ける(笑)

大昔、戦艦ウィスコンシンの倉庫から出てきたとかいうデッドストックのM1ヘルメットが出回った。
前回のコメントにSchutze600さんから頂いたネタだ。

勿論というか当たり前というか・・・僕も買っていた。
ただ価格はその後の後悔につながるので、すぐに忘れることにしているが結構高価だったかも(笑)
時期的には30年くらい前だった気もするが・・・

ただ、ウィスコンシンの話はマユツバだといった話も当時聞いた気がするが・・・信じるものは救われるのである。
M1ヘルメット 初期型 フレシキブル ベイル アウター & プラスティック ライナー_e0162444_17375587.jpg
プラスティック・ライナーに可動ベイル、ステン・リムのフロントシームっていう絵にかいたような大戦中期のヘルメットだ。
M1ヘルメット 初期型 フレシキブル ベイル アウター & プラスティック ライナー_e0162444_17375178.jpg
ライナーの革製チン・ストラップは取り外し可能。
調整用のバックルにはODのものと黒染めのものがある。
写真のものは黒染めのタイプだ。
M1ヘルメット 初期型 フレシキブル ベイル アウター & プラスティック ライナー_e0162444_17375152.jpg
可動ベイル。
固定ベイルからモディファイされたものもあるようだ。
勿論これは違うけどね(笑)
M1ヘルメット 初期型 フレシキブル ベイル アウター & プラスティック ライナー_e0162444_17375194.jpg
ブラスのチン・ストラップのバックル。
プレス加工で造られているようだ。
このタイプは第一次大戦時のM1917A1ヘルメットから使われている。
M1ヘルメット 初期型 フレシキブル ベイル アウター & プラスティック ライナー_e0162444_17375135.jpg
このヘルメットは全くのデッドストックと思われるが前面のこの部分(オデコ部分)にアウターシェルを重ねていたような擦れがありクラッシュ・コルクが剥がれている。
内側にも微かに見られるので重ねて保存されていたのか・・・間に紙を挟んでいたような感じもする。
今は素晴らしいリペア品があるのでこの辺の管理の跡が”当時モノ”を感じさせてくれるのが不思議だ。

さぁーて、まだまだ続くヘルメットシリーズだが、テッポー好きの人には辛いだろう・・・が、堪忍してね(笑)



by 1944-6-6 | 2018-12-06 18:30 | 軍  装 | Comments(10)
Commented by Schutze600 at 2018-12-06 21:06 x
いやいやいや、打ち出の小槌のように貴重なヘルメットが出てきますね。ところで、先のチンストラップによる骨折の件で、こういう文書も出てきました。
シシリー島上陸作戦(Operation Husky)後の1943年10月25日、米第45歩兵師団第180歩兵連隊第1大隊の副司令官、リード(Reed)大尉が書いた報告書。以下、和訳。

・ヘルメットライナーの革チンストラップによる犠牲者
我々には、爆撃や砲弾の爆発にさらされながら、厚いウェブのヘルメット・チンストラップを兵員が着用した結果として、首の骨折による犠牲者は1人もいなかった。しかし、我々には、ライナーの薄い革のチンストラップによる数名の犠牲者が出た。厚いストラップをヘルメットの後部で締めることを維持せよというのは、第7軍の命令である。しかし、我が多数の兵員達は、あごに薄いライナーストラップを着用していた。いくつかのケースで、ヘルメットが吹き飛び、チンストラップが、救出されるか、もしくは、自力で立ち直る前に兵士を窒息させた。彼らは、脳震盪で意識がもうろうとなり、気管を切断したストラップを緩めることができなかったと思われる。我々は、実際このようにして6名を失ない、彼らの体には負傷の跡はなかった。その後、我々は、この大隊においては、ライナーストラップを切断した。

シェルのチンストを後ろで留める命令は、一部では1943年10月には出ていたようです。
ここで気になるのが、ダースベーダー・・・いや、ドイツ軍のヘルメット。首を守るネックガード付きで優れたデザインとして米軍のフリッツヘルメットのデザインにも参考にされたらしいですが、前方からのブラストは、ネックガードの部分がもろに受けたんじゃないですかね?恐らく、首の骨折は米兵の比ではなかった気がします。当時のドイツ兵は日本兵と同じく、人間というより戦うための機械という意識だったでしょうから、死因の分析がなされることもなかったんじゃないですかね?
Commented by 犬札 at 2018-12-06 21:17 x
興奮しちゃうのでどんどんやってネ(少数派)
Commented by コッタ at 2018-12-06 23:42 x
あーこのウィスコンシンのヘルメット持ってました。
Commented by 1944-6-6 at 2018-12-07 00:30
>Schutze600 様
さすがイロイロとご存じですねぇ!素晴らしい!
そうです不思議なのはドイツ軍のヘルメットなんですよね。
前からの爆風は米軍より受けやすい気がするんですよね。
まぁ戦闘で死んだ人は顧みられなかったのでしょうか?
アメリカの戦争映画やTV「コンバット!」なんかでは新兵の表現の一つとして使われていますが教練では教わらないんですかねぇ。
Commented by 1944-6-6 at 2018-12-07 00:32
>犬札 様
もうジジイなんであまり出すものはありませんわ(笑)
Commented by 1944-6-6 at 2018-12-07 00:35
>コッタ 様
やっぱ買いましたかぁ!
僕は渋谷の店で買ったか本店で買ったか覚えてないんですけど。
幾つも並んではいませんでした。
そう言えばマッシュで未使用箱入りのタンカーヘルメットも買ったなぁ(予告)
Commented by グライフ at 2018-12-07 08:40 x
そもそも、軍装派なのでこうゆう記事は、大歓迎です。楽しみ〜。
Commented by 1944-6-6 at 2018-12-07 14:36
>グライフ 様
軍装はやはり”本物”を知ってから・・・がイイですね!
Commented by イチロー at 2018-12-07 22:16 x
同じの買いました。フロントシーム、塗装綺麗、顎紐汗吸ってない。願ったりかなったり。3個目にしてデッド購入。今も持ってます。いつ手放すことになるんだろう…。海外サイト見ていると、まだたまにデッドが出てますねえ。このごろドイツものでは空軍のヘルメットのデッドがわんさか出てますねえ。サイズもよりどり状態です。じいさんコレクター大量死かなあ?
Commented by 1944-6-6 at 2018-12-08 14:36
>イチロー 様
貴殿も購入した!やっぱね!
当時、こんな価格のを喜んで買うのはアホの俺くらいと思っていましたが・・・
しかし、某店でも大量の買い付けを見るにつけ人生のはかなさを感じます。
どんなに素晴らしいものを所持していても何時かはゴミ・・・

祗園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、
盛者必衰の理をあらわす。
おごれる人も久しからず、
唯春の夜の夢のごとし。
たけき者も遂にはほろびぬ、
偏に風の前の塵に同じ。

中途半端に歳を取るとやり切れませんね。