The gun that won the West "Winchester M1873"

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この映画は1950年のジェームス・スチュワート主演の”ウィンチェスター銃’73”である。
なんとも痺れてしまうタイトルなのだ。

あらすじは特製の”千挺に一挺の銃:One of one thousand”をめぐる話で全体に古き良きハリウッド・ウエスタンを楽しめる。
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劇中のウィンチェスター73。
エングレーブ入りのライフルタイプだ。
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後年、この撮影に使用された銃がオークションに出たようだが口径は.44-40ではなく.38-40だったようだ。

まぁ、いずれにせよオヤジーというよりジジイといった年齢層にとってこのウィンチェスターM73は一度は憧れた銃なのだ・・・と言っても過言ではない!
なんといっても”西部を征服した銃:The gun that won the West”なのである。
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僕が中坊の時に初めて買った長物モデルガンがMGCのM73だった。
今回のレポはそんなMGCのM73ではなくレアなマルゴー製のM73なのだ。
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なんといってもマルゴーの”売り”はトグルの再現だ。
MGCでは全く独自の機構になっているのだ。
ただ実銃ではボルトの左右にこのトグル・ロックがワンセットづつあるのだがマルゴー製は左側しかないのが悲しい。
でも・・・あるだけでイイのだ!
MGCは簡易な構造で作動も確実だったが・・・火薬を多く入れるとボルトがブローバックすることがあった(笑)
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ルガーを逆さまにした感じだが1854年ボルカニックピストルから受け継ぐロッキングシステムだ。
このトグル・ロックはジョンMブローニング考案の新しいロッキングシステムが採用されるM1886まで続いていく。
CMC製のM1892はブローニングのシステムである。
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さてさて、一見良さげなマルゴーM73の最大にして最悪な問題点がカートリッジなのだ。
ライバルのMGCはピーメと共用のリムド・カートだったが、何をトチ狂ったかマルゴーは神をも恐れぬ行為に出たのだ。
ガバと共用の45ACPタイプのリムレスなのである・・・その為カートリッジ・キャリアー・ブロックも妙に短い。

信心深い僕はせめてもと思い、リムドの.44スペシャルのケースを使えるようにカスタムした。
長さ的にピッタリなのだ。
ただし寸足らずのキャリアー・ブロックに.44SPのケースはぴったりなのだが弾頭は付けられない。
.45LCや.44-40、.44MAGもリム径はほとんど変わらないのでケース長を.44SPの29㎜にトリミングすれば使えるだろう。
作動調整にはチト手間は掛かったが今はメチャクチャ調子良く動いて気持ち良く遊べる。
肩付状態で排莢操作すると空薬莢が頭上を越えていって・・・そして落ちたカラ薬莢がいい音を奏でるのである。

チャリーン!・・・タマラン!

こうなりゃ形だけでも.44-40(.44WCF)のケースを切り詰めてみるか・・・って、今は.44-40のケースも手に入りにくいんだよね。


追記:ここ数か月間毎日のように聞き入っていた”森田童子”大先生がお亡くなりになられたとのこと。
心よりご冥福をお祈りいたします。
なんか東京カテドラル マリア大聖堂にもういっぺん行きたくなったな。




by 1944-6-6 | 2018-06-12 17:00 | 絶 版  そ の 他 | Comments(12)
Commented by K at 2018-06-12 22:12 x
チャリーンやりに行きたい!
Commented by 大野 敏久 at 2018-06-12 22:18 x
”西部を征服した銃” が ウィンチェスターM73 を指しているとは知りませんでした。
わたしは、1965年生まれなのですが、田舎で育ったものですからテレビで西部劇を見た記憶がほとんどありません。ですのでコルトSAAとかウインチェスターライフルには余り縁がないのです。
しかし、今回のブログを拝見してウィンチェスターM73のトグル構造には驚きました。いままで、ハンドコッキングライフルの構造を全く知らなかったのです!。ありがとう御座います。
マルゴーのM73良いですね。大切にされて下さい。
Commented by Schutze600 at 2018-06-12 22:44 x
マルゴーのモデルガンは、あのちっさいトリガーガードのGMの印象が強すぎて、良い印象は無いのですが、ウィンチェスターだけは、長期間掲載されたGun誌のトグルアクションを強調する広告を見た限りでは、かなりリアルな印象がありましたね。当時は金欠で買えませんでしたが・・・。これ、やはり、六人部氏の設計だったんですかね?
ところで、西部劇でウィンチェスターが登場する映画は数あれど、その殆どはM92で、M1873が登場する映画は、これ以外、殆ど観たことがありませんが、スティーブ・マックイーン主演の「トム・ホーン」(1980年)で、M1873のレシーバーを大型化したM1876が登場した時は腰を抜かすほど驚きました。当時は、物にこだわるマックイーンのことだから本物だと思い込んでいましたが、今思うと、ウベルチのリプロだったのかもしれませんね・・・
Commented by 1944-6-6 at 2018-06-13 00:06
>K 様
いつでもお越しください。
チャリーン!チャリーン!とやれまっせ(笑)
Commented by 1944-6-6 at 2018-06-13 00:17
>大野 敏久 様
西部を征服した銃とはSAAと同じ弾(.44WCF(.44-40)や.38WCF(.38-40)等)を使えるのでそう言われているのです。
というよりSAAがWCF弾を使える商品を出したのですが。
この映画でもウィンチェスターやSAAの弾を買う時に.44-40(フォーティフォー・フォーティー)と言っています。
ちなみにSAAというと.45口径と思いがちですが当時のウィンチェスター社は.45ロングコルト仕様の銃は作っていないようです。
Commented by 1944-6-6 at 2018-06-13 00:26
>Schutze600 様
当時マルゴー製品ではディテクティブを買いましたが・・・動きは悪くすぐ売りました。
M73はカートが45ACPだったので子供心に情けなく思いました。
ワルサーPPはまあまあな感じで全体に購入意欲を刺激されませんでしたっけね。
それにこのウィンチェスター・・・ちゃんと動くようにするのは結構難儀しました(笑)
サイトなんかはピンが斜めに入っているんで傾いちゃっててエイミングするとイライラしてきます。
CMCのM92あたりからトレードするしかないようですわ。
Commented by Schutze600 at 2018-06-13 13:45 x
ちょっと思い出したんですが・・・
この映画、射撃大会で獲得した賞品のウィンチェスターを強奪されたことをきっかけに、次々に所有者が移り、その持ち主達がみんな死んでいくというストーリーでしたよね。
これって、大藪春彦の「凶銃ルガーP08」のストーリーに似てませんか?大藪氏は、このウィンチェスター’73をパクったというか、これからストーリーのヒントを得たんじゃなかろか?
Commented by 1944-6-6 at 2018-06-13 15:39
>Schutze600 様
昔から読書ということが出来ない僕は大藪春彦先生の作品を読んだことが無いんですよ。
「凶銃ルガーP-08」というのは随分前に阿部寛主演のVシネかなんかを見ただけですが内容すら覚えていません。
大藪先生も何らかのインスパイアを受けたのかもしれませんが、持ち主に幸運/不幸をもたらす話はいろいろありそうな・・・
1stルパン3世でも「ナポレオンのトランプ」なんてエピソードがありました・・・って、チト違うかな(笑)
Commented by monco at 2018-06-14 04:50 x
持ち主が次々と死んでいく…😨
ウインチェスター家の呪いはここから始まってたんですね😅
Commented by 1944-6-6 at 2018-06-14 16:42
>monco 様
ミステリーハウスってやつですね!
でもウィンチェスター銃で亡くなった方ってどのくらいなんでしょうか?
原子爆弾やダイナマイト、毒ガスで死んだ人の方がはるかに多いはずですが・・・
ロバート・オッペンハイマーやアルフレッド・ノーベル、フリッツ・ハーバーは大丈夫だったんですかね。
Commented by saizo at 2018-08-04 18:13 x
マルゴーM73の銃身はガス抜け?
Commented by 1944-6-6 at 2018-08-04 19:05
>saizo 様
発売時期から見てガス抜けと思います。