"人はパンのみに生きるにあらず" (ケイズ ブログ)

ライフルド スラグ

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Rifled Slugは一般的に一発弾とかスラッグ弾と呼ばれる散弾銃用の装弾だ。
いろいろと商品としては種類があるのだが、大きくは猟用と射撃用に分かれている。
弾頭形状や火薬量(インパクト)による分類のようだ。
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20年以上前に購入したスラグ弾のダミーカート。
レミントン製だ。
どうしても中身が見たくてケースをカットしてみた。

左下の釣鐘状のモノが弾頭で29g(約450グレイン)ある。
30-06のミリタリー・アモの3発分だ。
弾頭の後ろがワッズ類。
放射能マークの部分に本来は発射薬が入っているのだ。
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左からレミントン製、旭SKB(アポロ)製、ロットウェル(ブレネッキ)製の順だ。
ガミラスの惑星間弾道弾の様な風切り羽根が付いていて飛行時の風圧で回る・・・ということだがマジで回転しているのだろうか?
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ブレネッキは猟用で発射時のプレッシャーでフェルト部分が変形し、膨らんで直径が増して銃口内に密着するので発射ガスを有効に使える。
その分、反動もメチャクチャにキツクなるのだ。
他の弾頭は銃口内を何の抵抗もなく落ちていくくらいユルユルだ。
重量はどれも30g弱だった。
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スラグ弾のダミーカートにはダミー雷管が付いていなかった。
これだと実弾と間違える・・・って、ことはなさそうだ。

まぁ、もし火薬が入っていてもこの穴からこぼれてしまうわけだが(笑)



by 1944-6-6 | 2016-12-09 22:00 | ダ ミ ー カ ー ト | Comments(6)
Commented by 大野 敏久 at 2016-12-10 11:57 x
スラッグ弾の分解画像、初めて見ました!
銃弾のカットの仕方が素晴らしいですね。
30-06弾の3倍重量の弾頭では、熊はもんどり打って倒れるでしょう(笑)。
スラッグ弾って、銃身に対してユルユルの弾頭なんですね。
散弾銃は、種子島からあるライフル条痕の無い鉄砲の、由緒正しき後継者なのかもしれません。
Commented by 1944-6-6 at 2016-12-10 19:06
>大野 敏久 様
Slugって辞書で引くと "ナメクジ" の意味もあるそうです。
まぁ、テッポーもナメクジもどちらも塩に弱いってことで・・・チャンチャン!

散弾銃はスラグ弾でも最大有効射程が100mくらいなんでそれ以上はなれていればアッカンベェーをしても平気でしょう。
通常散弾なら50mもあればOK!
ただし、12番のレミ870や1100だと思って揶揄ったら、よく似ているレミの742だった場合は死んじゃうんで気を付けて(笑)
Commented by マキシマス at 2016-12-12 09:34 x
お久しぶりに、書き込ませて頂きます。
装弾のカッタウェイ…
素敵です。
ほんと、凡人では考えもしない領域に、何十年も前から到達していること。
いゃ~、まさに神かがりです。

さて、真面目に…
カット方法と言うか、切断位置が斬新ですね。
また、切断も綺麗ですね。
Commented by 1944-6-6 at 2016-12-12 17:24
>マキシマス 様
お久しぶりです!

カッタウェイを楽しんでいただいたようで僕も嬉しいです。
幼い頃より、なんでも構造とか仕組みを見てみたくなっちゃうんですよ。
イロイロ分解してトーチャンに殴られました(笑)
Commented by entaro at 2016-12-16 17:15 x
装弾のカットとはおもしろい!(^o^)

そうなんですよね、スラッグって意外とユルユルカパカパなんですよね。

だから、シリンダー~インプまでのバレルからなら撃てます。

鉛がバレル内にこびりつくからって、クリンプ部にグリス塗りたくってベタベタにしちゃったことがあります・・・(^o^;)
Commented by 1944-6-6 at 2016-12-16 21:00
>entaro 様
グリスを塗りすぎてブラックパウダー・ガンになってしまったり、塗らずにバレル内に鉛がこびりついて向こうが見えなくなったりとスラグって面倒ですよね。
反動もキツクて都猟のスラグ大会の為に練習に行って競技当日に疲れきっていたことがあります。
パンチドランカーに近づいた感じですね(笑)