人はパンのみに生きるにあらず                                 "Man shall not live by bread alone."    k’z(ケイズ)ブログ

誰もやらなかった モデルガンvsモデルガン のレポ 10(最終)

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ロッケンM1928の最終レポはレシーバーで締めくくる。
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レシーバーを含め、ほぼすべてのパーツが切削加工され面出しされているのには驚きだ。
その加工のおかげで排莢口がボルト中心に対して放射状に斜め上、薬莢の蹴りだされる排出方向に合わせて削りこまれているのだ。
国際も完全ではないが多少の後加工にて再現されている。
残念ながらMGCは金型での処理だけなので再現されていないが・・・もはや時効だ。
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こんな感じで排莢口は斜め上になっていて薬莢の排出に支障をきたさないようになっているのだ。
これは金型では再現が難しい。
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エジェクターはMGCよりも厚くて頑丈そうだが固定の仕方がMGCのほうが考えられている。
ロッケンの固定方法だと排莢時にエジェクターにかかる力がレシーバーの一点に集中して変形やネジ破損につながる気がする。
MGCは力が分散するように設計している。
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国際やMGCと異なりボルトが通る部分が丸く繰りぬかれたようにブリッジがある。
CMCのトンプM1も加工方法は異なるが同様の形態になっている。
実物のM1921/1928/M1はこのブリッジ部分にハンマーが当たることでファイアリングピンを作動させるので、モデルガンでも結構大切なディテールであると思うのだが。
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モデルガンマニアはこんな仕上げのものに憧れているのだ。
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しかし個人的にはこれはいただけない!
ロッケン刻印はもっと厳かに入れてほしかった。
ロックンロールって書いてあるみたいでおよそトンプマニアには耐えられない・・・が、今や消すことは大罪である(笑)
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今や存在理由も不明確な ”王冠マーク” 。
まぁsmやsmgのようなモノなのだが・・・
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ROCKENだらけ・・・
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分解の時に使用するフレーム・ラッチ。
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構造的には実物と同じでスプリング形状で抜けないようにされている。
国際のモノはラッチ部分の抜け止めにピンを打ちこんでいる。
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フォア・グリップのネジは直角に打たれている。
実物の場合は元々がバーチカル・グリップなのでこのネジは約76°の角度になっている。
ロッケンは軍用のフォア・グリップだけなので直角でもよいわけだ。
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全く実物と変わらない形態/構造だがサイズがやや小さい。
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このスイベルはトンプの後期に使われているもので初期はベース部分が削り出しパーツだ。
因みにオリジナルのM1921にはスイベルが付いていないのだ。
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このロッケン・トンプの最大にして最悪なのがM1タイプのストックだ。
いわゆるコスパってやつだろうが・・・おまけに⊕ネジとは!
割防止補強ネジ用に5.5㎜の穴だけ残っている。
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いったい何挺くらいのロッケンM1928が作られたのか・・・非常に気になるところだ。
しかし、この手の込んだ製作方法のモデルガンは二度と見ることは出来ないだろう。


今回も希少なコレクションを提供してくださったオーナー様には最大限の感謝をいたします!
有難うございました!
(トップの写真でシリアルをボカシていないのは画像処理での悪戯でインチキなシリアルを入れてみたため。したがってこの銃のものではありません・・・あしからず)


by 1944-6-6 | 2016-12-05 21:00 | 絶 版  ロ ッ ケ ン | Comments(6)
Commented by Schutze600 at 2016-12-05 23:08 x
Gun誌に掲載された試作(?)の広告写真では、サイドの刻印は実物どおりに打たれていたようですが、なぜ、これでもかロッケンアピール刻印になったんですかね?
フォアグリップのネジが垂直なのは、現物を持っている人しかわからない点で、興味深いです。
あ!バレルフィンは30本刻んでありますね。実物は1921も1928も29本ですが、ここら辺はあまり気にしなかったのかな?
グリップは、実物の写真を拡大してトレースすれば、再現はそう難しくないと思いますが、なぜ、どのメーカーもこうも不細工なんでしょうね。最近のCAWもちょっと違和感がありました。画竜点睛を欠くとはまさにこのことです。CMCはよく再現していたと思いますが・・・

今後も、このシリーズを大いに期待します。
Commented by thompson1 at 2016-12-05 23:14
職人技を感じる反面中途半端なできで半ばがっかり。持てない者の僻みかな。ロッケンにしても国際にしてもピストルグリップは頂けない。でも考え方によっては欧米人の大きな手と違って日本人の手の大きさに合わせているのか握り易すそう。
もし入手できたらロアフレームを作りなおし刻印を打ち直したいな・・・夢のまた夢。詳細なレポを拝めて感謝。オーナーさんへ、大事にして下さい。
Commented by カバ男 at 2016-12-06 12:05 x
いやはや、冥土の土産に結構なもんを見して頂きました。
なまんだぶなまんだぶ。
Commented by 1944-6-6 at 2016-12-06 22:31
>Schutze600 様
昔、渋谷のJACでロッケンの亜鉛トンプのレシーバーが置いてありました。
多分売り物だったのでしょうがこのロッケンマークに驚きました。
それ以前にも見ていたはずなのに・・・恐怖のあまり忘れていたんでしょうね(笑)

グリップに関しては全く仰る通り、小学生でも違うと判るラインを何故引いたのでしょう?
またMGCは何故実物形状から離れていったんでしょう?

センスのかけらも無い人が作ったのでしょうね。
(CAWも正にその通り…僕はあれで購入を辞めましたから)
Commented by 1944-6-6 at 2016-12-06 22:37
>thompson1 様
僕が思うにトンプの魅力の一つがグリップラインです。
あそこまで印象の異なるものを製品化するって・・・模型ですよ。
きっと、これには大人の事情があったのでしょうね。
Commented by 1944-6-6 at 2016-12-06 22:40
>カバ男 様
メイドのみやげですか・・・

アキバに”メイドの眼鏡屋”ってのがありますよね。
世も末です(笑)