ミコアームス 九九式短小銃 其の弐
機関部をストックから外していく。
銃口は13.5㎜までしか開いていないので、穴っていうよりヘコミって感じだ(笑)
フロントサイトは中々イイ感じだ。
サイトブレードは別パーツでサイトポストにかしめられていて、左右への移動は無理そうだ。
サイトポストは銃身とは別部品だがガッチリ固定されている。
ブレードの下に固定用のピンが打たれていて、その後にブレードを取り付けて隠していると思われるのだが・・・
実物よりだいぶ手間がかかっているようだ。
クリーニングロッドはダミーで見える部分しかない。
トリガーガードなどは実物が2.5㎜の鉄板で製造されているがミコのものは鋳造で4㎜ある。
マガジンの底板もミコは鋳造だが実物はプレス加工だ。
アリサカ特有の分割式のレシーバー・タングも同様にミコは鋳造で出来ている。
マガジンのボックス部分はなんか実物っぽい。
スプリングを抑える部分が真鍮蝋付けで止められているのがミコアームスっぽい。
M1ガーランドもフォロアーに真鍮の蝋付けが使われていた。
銃身の途中が無いのだ。
銃身に相当する部分が木ネジでストックに固定されている。
ミコの九九のストックはスイベル部分で前後に分かれているので、それの止め金具にもなっているのだ。
う~ん、完全なる安全策だなぁ・・・
リアサイトが写っていなかったらなんの写真か判らない(笑)
補強のクロスボルトが貫通していないのが良く判る。
ネジは頭が真っ平らで実物とは全く異なっている。
測ってみたら125gだった。
実物はプレスなのでもう少し薄くて92gである。
ただ、販売時からのミコオリジナル仕様かは不明だ。
もし実物だとして、その後オーナーが取り換えている場合が考えられるからだ。
僕的にはそれはそれでモデルガンの楽しみ方と思っているのだ。
唖然、驚愕というか、言葉が見つかりません!
素材が鉄だと、このような安全策も納得ですが、
古いモデルガンは、手にしてみないと、
解からない事が多いですね。これも魅力のひとつ。
当時購入された方はどう思われたのかお聞きしたいものです。
ただこのようなビンテージのお宝アイテムを愚弄することは全くナンセンスです。
ブログでは面白おかしく書いていますが、どの作品にも制約の中で良いモノを造ろうとしていた先輩諸氏の仕事が垣間見えます。
これこそが "魅力" だと思っています・・・って、判ったような口をきいてしまいました(笑)