人はパンのみに生きるにあらず                                 "Man shall not live by bread alone."    k’z(ケイズ)ブログ

ハドソンのM1ガーランドを弄る

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今は無きハドソン産業がM1ガーランドを発売したのは1988年ということだが、実際に僕が手に入れたのは1989年になってからのことだったと思う。
当時¥85,000と言えば結構な金額だったのだ(それは28年後の今も何ら変わらない)
喜び勇んで手に入れたガーランドだったのだが・・・
いろいろ不満が爆発状態だった。
当初はまともに装填/排莢/チィーンができなかったが、これは調整によってどうにでもなった。
ただ一番残念だったのは・・・あのフレーム左側に無慈悲にも打たれたネジだ!

ハドソンのセンス丸出しの大きなネジ(かろうじてマイナスだったのは不幸中の幸いか)にはヘラヘラ状態でマイケル踊り(古)を踊ってしまったくらいだ。
しょーがないので擦り合わせをしネジを緩まない処理をしパテを盛って着色・・・同じようなことをした米軍マニアも多かったんじゃないだろうか。
全く犯罪に近いハドソンの所業だった(笑)
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個人的にはもう一つあった。実物のガスシリンダーが装着できないことだ。
ハドソンのはなんか貧弱でイカン。
そのうえ、実物は錆びにくいようにステンレスのような合金で、当時はまともな着色ができずに銀色になっている(戦後は着色技術が上がったのかしっかりとしたブルーになっているのだ)
ここがカッコイイのだ。

そこでやっとのことで手に入れた実物のガスシリンダーだったのだが・・・
取り付けは拒否された!
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実物のガスシリンダー位置出しと回転防止に3か所にガイドが出ていて、それが銃身に切られたスリットにはまる。
ところが後加工の手間を省略するためかハドソンは一ヵ所しか再現されていない。
この為、実物のガスシリンダーは入れられない・・・ちゅーことなのだ。
ったく、冴えんなぁ!
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そこで何とかすべく銃身にスリットを入れるのだが、よせばいいのにこんな時に限って銃身は鉄製。
鋼鉄ほどじゃないが決して柔らかいものではない。

しかぁーし! オイラを舐めちゃいけねぇぜ!ってんで削ったのである。
若い頃の僕は今より多少元気だったのである(笑)
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何とかつけられた!メデタシ! メデタシ!・・・
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フフフ! なかなかイイ塩梅だ。
これで「史上最大の作戦」のあのシーン・・・
ガーランド好きなら誰でも知っている

「・・・ and this!]

が、できるはず・・・だった。
しかし  そんなぁ ガァァァーーーン!
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ガスシリンダーをとっかえるとオぺレーティング・ロッドまでも実物に交換せねばならなかった。
ピストン部分の直径が違うのだ!

ちゅーことで今度は四苦八苦して実物のオペレーティング・ロッドを捜す旅に出ることとなった。
当時はヤフオクなどという安易な探索の道はなかったのだ。
賽の河原で石を積んでいるような無限地獄が垣間見えた瞬間だった。
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その後、高い徳を積み手に入れたオペレーティング・ロッドだが今となっては青春の思い出と化している。
そこには既にハドソンのM1ガーランドなど無いからだ。
あのバレルとガスシリンダーとオペレーティング・ロッドだけがあるだけなのだ。



by 1944-6-6 | 2016-09-02 22:30 | シリーズ 「拘ってみる」 | Comments(12)
Commented by monco at 2016-09-03 08:08 x
凄い情熱ですね!

ハドソンのは、単純にミコの複製かと思っておりました。
ミコのは中田の半可動実銃ベースで、バレル&レシーバー以外は実物どおりと勝手に解釈しておりますが、そういう親の血筋を引くハドソンはそこそこ実物どおり作られているものと思ってましたが、なかなか・・・いばら道が続いたようですね。
Commented by PRODUCTS ZEKE at 2016-09-03 12:21 x
ガスシリンダーの材質は潜水艦の外皮にも使われている
「マルエージング鋼」という素材が使われています。

表面処理の技術の進歩で後期のガスシリンダーが黒くなったのも、
その辺に理由があると記憶しています。

六四式もガスシリンダーブロックである「照星座」にも
同様の「キー」が左右に二個配置されているのですが、
モデルガンでチョンボしたのはナイショです。
Commented by 大野 敏久 at 2016-09-03 12:43 x
私は、なぜか?モデルガンに、ハンドガンのグリップとか、実銃の部品を付けたくなるのです。そうすると、モデルガンがぐっと実銃に近づいた気がするのです。好きな銃なら、なおさらです。
K’sさんの、M1ガーランドに掛けた情熱は素晴らしいですね。それだけに、ハドソン製のオぺレーティング・ロッドが付かなかった時の衝撃が伝わって来ます。
私はヘタレで、ここまでの情熱はありません。K’sさんの爪の垢でも煎じて飲ませて下されば、少しはマトモになるやもしれませんが・・・(笑)。
Commented by 1944-6-6 at 2016-09-03 13:58
>monco 様
ハドソンとミコは御子柴さんがらみということ以外は全く別の物体です。
ある意味ではハドソンのほうが良い出来と言えるくらいですね。
今は無可動銃があるのでフォルム的には十分満足がいきますよね。
Commented by 1944-6-6 at 2016-09-03 14:09
>PRODUCTS ZEKE 様
なるほどそんな合金だったのですね。
蘊蓄充填しました!有難うございまーす!
Commented by 1944-6-6 at 2016-09-03 14:16
>大野 敏久 様
僕はモデルガンに実物のパーツを付けるのは大好きですが、究極的には実物にモデルガンのパーツを付ける・・・ってことです(笑)
一体何が楽しいのか・・・フェチな人だけが判る至高の快楽です⁉
実物のニューナンブにマルシンのグリップを付けるとか・・・やってみてぇー!
問題は・・・実物が手に入らないってことですかね。
Commented by イチロー at 2016-09-03 19:07 x
身内に警察官の人がいたら・・・。ニューナンブの各部寸法を測ってもらう。「あなたはフレーム開口部の縦横サイズ」「あなたはシリンダーの直径とフルートのサイズ」等々。それを集計してリアルサイズの文鎮を作ってK'sで販売というのはどうでせう。機密漏えいにあたるかな?それはそうと、私は、マルシンのガスガンが、その手の情報をいくつか反映しているのではないかと疑ってます。
Commented by 1944-6-6 at 2016-09-03 21:05
>イチロー 様
32年前、吾輩が警察官に採用されていたら・・・
フルサイズのニューナンブが巷に溢れていたのでしょうか?
残念でしかたありません(笑)
Commented by イチロー at 2016-09-04 15:22 x
今からでも遅くないです。婦警さんと合コンしましょう。☺
Commented by 1944-6-6 at 2016-09-04 16:38
>イチロー 様
ニューナンブ計画 : ニューナンブ→正確なモデルガンが欲しい→実物からのサイズ採寸→機密漏えいを企む→婦警と合コン・・・婦警とねんごろ→イカガワシイ写真を撮る→それをネタに機密漏えいを促す→そのデータを元に正確無比なニューナンブのモデルガン製作→大成功して大金持ちなる!
恐ろしいほどのわらしべ長者的な衝動です。
2~3人たらしこめばミリポリ38や45口径、コルトの38や45口径も夢ではありません。
その次は女性自衛官に近づき正確なカールグスタフやバルカンファランクスも作れそうです!
これゃあ眠れんわ(笑)
Commented by monco at 2016-09-05 09:43 x
外観だけなら、最も実物に近いようですよ。

http://page18.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/w149710621

本物から模りしたという話です。
Commented by 1944-6-6 at 2016-09-05 15:26
>monco 様
この商品はヤフオクでよく見てました。
価格はどうでも僕の大好きなシリンダー・フルートの形状がどう見てもニューナンブではありませんよね。
他の部分はイイんですが・・・ね(笑)