MGC 初期型M16A1をCP化する Part.1
面白そうなので気安く引き受けたのだが・・・
どうやら地獄が待っていたようである。
とりあえずカートサイズを見るとデトネータータイプが37㎜でCPが実物の223カートと同じ45㎜である。
そのままではチャンバーにも入らない。
しばらく寸法を考えてみる。
差し込み式のバレル後端の鉄パイプ部分が12㎜ある。
この部分にデトネーターが嵌っているわけだ。
ということで、この部分を切り飛ばしカートの入るスペースを確保してCP用新たな前撃針を作りバレルに嵌めればいいわけである。
早速寸法を出してステンレスを旋盤で加工してもらった。
それが下の写真のモノだ。
銃身内に入る部分は20㎜でインサートを跨ぐ形でスリットを入れた。
その左右にはガス抜き用のスリットを入れている。
これを銃身に差し込んでネジ止めの予定だ。
フランジ部分があるのでそれ以上は銃身内に入っていかないって寸法なのである。
これで終わったような感じがしたが・・・世の中そんなに甘くないのであった。
う~ん、取りあえず面倒なのでスペーサーを止めているスポット溶接をドリルで穴を開けて、邪魔なスペーサーを取り払ってしまった。
後でABSで寸法の合ったものを作って取り付ければよいわけだ。
そこでZEKEが出していたリペアツールセットを使ってみることにした。
上の写真のセットだ。
現在はメーカー在庫も切れているが再発売されるとのことである。
CPカートを使うには非常に便利なしろものだ。
使い方は簡単で面白い。
2. アルミ製の円錐をかぶせる。
3. とんがった方に新しいO-リングを通してググッとおろしていく。最後までいくと "パチッ" と消える・・・
この時O-リングにシリコンオイルを塗布しておくのを忘れないように。
4. 消えたと思いきやしっかりとファイアリングピンに嵌っているのだ。
う~ん、面白い!
予備O-リングも100個入りだ。
さてカートも出来たので試射してみた。
メチャクチャ久しぶりに火薬を詰める。
何とかブローバックはするが排莢されたり、されなかったりでまだまだ調整が必要だ。
果たしてうまく仕上がるのか・・・神のみが知ることとである・・・
其のままでも出来たのに、私は其のままでCP用作ったョ~。
モチロン!ガス抜け良くする為に、デト棒も穴開きで、基部部分も2本溝で無く、3本溝に・・・。
カートは、ボトルネック部分をカットました。
だからマガジンも其のまま加工せずに使えます~。
超簡単でした。
エッ! ネックを切っちゃたんですか!
そうですか・・・
米軍好きM16好きの僕には考えも及びませんでした。
オーナーの説得もできないし・・・
いろんなやり方があるんですね。
いやぁ、なんだか奥が深そうですね。
P220のカートの事はいろんな人から聞いていました。
でも220のカート自体も今では貴重ですよね。
35年前にはP220のカートを150発くらい持っていてマルシンのUZIを1000発くらい遊びましたが・・・
ボルトが弱くて何度交換したことか。
ハドソンのステンMkⅡもこのカートで随分遊びました。
軽いし傑作カートです。
でもフィードミスを犯すとすぐに弾頭部が凹んでしまう・・・薄いんですよね。
PPsh41に使ったり・・・100式短機で遊ぼうと買ってみたらテッポーが貧弱で諦めました。
今は44オートなんかに使うとか・・・
久々に発火(ブローバック)に目覚めそうですわ(笑)