人はパンのみに生きるにあらず                                 "Man shall not live by bread alone."    k’z(ケイズ)ブログ

C96カービン 復活への道 第2章 完結編 by Hudson

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前回に引き続き『C96カービン 復活への道 完結編』をレポしよう。
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↑崩壊して使用不可だったボルトも供給された!
しかも未発火だ。
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↑取り敢えずピストルタイプのグリップをバッサリとカットした。
若干、心が痛んだがカービン復活を念頭に作業する。

崩壊したフレームを基にカット部分を決めて、やや長めに切断し、その後ベストな長さに調整する。
ギリギリにカットすると必ず短くなってしまうので注意が必要なのだ。
形状を修正した後にM6のネジ穴を開ける。
ネジ径が6㎜なので約0.8倍の5㎜の下穴を開ける。
フレームに対しての角度は特に重要だ。
慎重に決めてそれに沿って穴を開けていく。
開けた後はM6のタップをねじ込みネジ穴を完成させた。

ストックとの合いを見ながら取付部分の形状を微調整する。
その後、ブルーイングしてしてここは完了である。
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↑次はフォアーグリップ用アーム(ブラケット)の取付ネジ穴を開けていく。
位置はアームに合わせて位置決め、いわゆる現場合わせだ。
ここはM3ネジなので下穴は2.5㎜で開け、タップをねじ込む。
径が小さいので楽だ。

ここまで来れば、ほぼ完成だ!・・・と思いきや
そこはハドソン、そうは問屋が卸さなかったのである。
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↑フォアーグリップは一本のネジでアームに止まっているが結構しっかりと固定されている。
ただしフレームへの取付が3㎜のネジ3本で、しかもネジ込みが浅いので無理は絶対に禁物である。
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↑上の写真を見て「?・・・」と思われた方は流石である。
そう、完全閉鎖していないのだ。
ハンマーがボルトを斜に叩いている。
これではセフティもレシーバーに当たってしまい、掛けることすらままならない。
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↑こちらが修正後の位置関係だ。
実はこのハドソンカービンはショートリコイルした位置より前にレシーバーが前進しないのだった。

それは何故か・・・?
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↑実はフォアーグリップがレシーバーに当たって前進を阻んでいるのだ。
この個体だけなのだろうか?
個人的にはそうは思えないが・・・
お持ちの方は確認しておいたほうが良い。
このままではボルトを戻すたびにフォアーグリップ・アームの取付基部にストレスがかかり、先に開けたネジ部を壊してしまうからだ。
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↑調べてみると5㎜ほどフォアーグリップが前にあればレシーバーは定位置に収まるのだが・・・
こんなに隙間が空いてしまう。
おまけにフォアーグリップ取付ネジの位置の変えねばならない。
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↑そこで僕としてはレシーバーの当たっている部分を削ることにした。
写真は削る前の状態。
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↑上の写真のように内側のチャンバーが当たる部分を削らねばならない。
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↑これが削ってオイルステインで着色した後のものだ。
内側側面にある溝も削っている。
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↑これで完全に閉鎖するようになった。
絶対にフォアーグリップに当たらないように多めのクリアランスにしている。
だいたい直ぐにヘタって位置が前進してくるのが亜鉛のモデルガンだからである。
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↑ボルトをフルオープンするとこんな感じだ。

ついでにミニトリビアを一つ。
ストックがザラついていたらスチールウール(ボンスターってヤツ)でナデナデして、オイルステインを軽く擦り込むと簡単に綺麗な表面ができる。
紙ヤスリだと木部が削れすぎたり目詰まりして面倒くさいのだ。
ステインもティッシュペーパーに染みこませて拭く程度でイイ感じになる。
簡易な方法なのだが失敗が少なく、愛着は倍増である!
その後、シリコンオイルやマシンオイル(機械油)でも擦り込んで、乾いた布で拭けばイイ感じのツヤツヤだ。
僕的には軍用銃はマシンオイルほうが『らしく』テカって好きだ。
機械油の匂いもテッポーっぽい。
亜麻仁油でもいいのだがチトあの臭いは僕は苦手だ。
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ハドソンの14.5インチ カービンとMGCのストック付 5.5インチ



ということで、何とか終了したようだ。
さすが一筋縄ではいかない昭和のモデルガンと久しぶりに一戦を交えたが・・・う~ん、楽しかった!
箱出しでは遊べない、こんな関係が好きなのである。



by 1944-6-6 | 2016-01-16 22:00 | 絶 版  ハ ド ソ ン | Comments(10)
Commented by hajime at 2016-01-16 23:42 x
フォアグリップの所、め、め、めんどくせ〜!笑いました!( ´ ▽ ` )ノ
Commented by albert at 2016-01-16 23:46 x
さすがの仕上がりですね。モデルガンも喜んでいることでしょう。
Commented by タキ at 2016-01-17 01:10 x
「箱出しでは遊べない、こんな関係が好きなのである。」… グッときました。深いですね。

昭和のモデルガンを体験してみたいなぁ… 平成のモデルガンファンも感じてみたい部分です。生意気でしょうか…(笑)
Commented by イチロー at 2016-01-17 11:02 x
格闘お疲れ様。「モ」はいじり甲斐があるのが楽しいですね。時々挫折するけど。※=モデルガン、模型のこと。
ハドソンはグリスガン、十四年式、モーゼル、M1、Ppsh
41など、どうやったらこんなに動かないものができるんじゃーい。と何度叫んだか。装填、排莢がスムーズにできたときはいいことが起きるんじゃないかと期待したぐらいでした。CMCのブローバックもすごかったですね。友人が2階の窓から「ボロワルサー」と叫んでP38を投げ捨てるのを見たことがあります。当時にはなかったけど、あれが世にいう「マジ切れ」だったのだなと懐かしく思い出します。放物線を描いて地面に落ちたワルサーがどこも折れなかったのを見てなぜか大笑い。投げた彼が拾う姿を見てまた大笑い。軒下の捨て猫を捨てに行って、また拾ったかのようでした。やっぱり捨てられ~。
自分の自慢はCMCステンで5連射(多分4~7の間だったと思います)達成と地面にストックから落として暴発させたことです。あのリアル暴発でオープンボルトの欠陥を実地体験できたのはよかった。やっぱ。昔は良かった~。
Commented by 1944-6-6 at 2016-01-17 13:29
>hajime 様
メンドクサイト思わずパンチの利いた会話だと思ってます!
僕はコレクターじゃないんでね。
Commented by 1944-6-6 at 2016-01-17 13:34
>albert 様
貴殿にそう言ってもらえると光栄だなぁ!
確かに綺麗にレストアの終わったモデルガンを見ると、日向ぼっこしているネコのように気持ち良さげですわ。
これからも不幸な奴らを救ってやらねば・・・なんつって。
また、お立ち寄りください!
Commented by 1944-6-6 at 2016-01-17 13:42
>タキ 様
昔の子供は缶カラ一つで夕方まで遊んでいました。
アナログとデジタルの感じ方の違いです。
平成のモデルガンはもう少し高度な部分を楽しみましょう。
昭和の時代は実物どおりの刻印打変えなどは夢また夢でしたよ。
ジジイ達は昔を愛おしみますが実はそんなに楽しいモノではありませんでした。
でも・・・昔は良い意味の自由を求める楽しみがあったことは事実です。
Commented by 1944-6-6 at 2016-01-17 13:47
>イチロー 様
有難うございます。
何とかモに負けないように対話しながら格闘しました。
お互いクタクタですわ(笑)
僕の同級生も動かないCMCのM1カービンを校庭に叩きつけて破壊しました。
まるでグリーンベレーのジョンウエインのようにね。

昭和の子供は死なない程度に怖い思いをして成長したんですね(笑)
Commented by HOWA180 at 2016-01-19 12:44 x
見事な仕上がり具合ですね。眩しくてクラクラします。
木部の再仕上、自分は「上柿渋色人」を使っています。
慣れてくると色の濃淡つけたりして面白いのですが、
ウ○コに似た臭いが辛いです。(涙)
Commented by 1944-6-6 at 2016-01-19 15:29
>HOWA180 様
なるほど! うん〇を塗っているのですね!
驚きましたが確かにいろいろと色がありますよね。
深いなぁ(笑)

失礼しました!