人はパンのみに生きるにあらず                                 "Man shall not live by bread alone."    k’z(ケイズ)ブログ

2015年 02月 24日 ( 1 )

改めてCMCのトンプソンM1に教えられた・・・

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上の写真はCMC製のトンプソンM1のレシーバーを下から見たところである。

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こちらは国際産業製のトンプソンM1928A1の同じアングル写真だ。
形式は異なるがCMCのモノと比べると明らかに簡略化されていることがお分かりだろうか?

そう、CMCのトンプのボルトはレシーバーにあいた穴から出てきている。
それに引きかえ国際のモノはレシーバーのボルト前面部分が抜けていている。

これは製造上の大問題なのだ。
CMCは単なる上下の金型ではこのボルトの出る穴は抜けない。
実物も同じ構造だが実物の場合は銃身がねじ込みなので前面からの加工でこの穴が開けられる。
その点、CMCは銃身は外せないので前面からの加工は無理だ。

金型で一発で抜くには国際のタイプが簡単で一般的だ。
MGCやハドソンもこれと同じである。
しかしCMCはこの点にコダワった。

実物のトンプソンの場合は、特にこのボルト前面が当たるレシーバー部分が大切なのである。
この部分にハンマーがあたり撃針をレットオフさせる。
ここが無いと発火しないのである。

M1921/M1928/M1はハンマー形式で固定撃針タイプではない。
戦時簡易版のM1A1は固定撃針に簡略化されている。
固定撃針で発火して発射できれば問題ない・・・本物の場合は。
逆にモデルガンの場合は撃針やハンマーは全く必要ないが・・・それじゃあ、つまらない。

先のレシーバーのボルト穴を再現するのにCMC(六人部さん)がどんな金型を使ったのか判らないが、その技術より一流のモノを作るために頑張ったオッサンたちのコダワリ(夢)を称えたいものだ。
作り手のセンスとそのコダワリを受け取れるレセプターを持ったマニアとの、目に見えない粋な会話なのではないだろうか。

モノ造りの場合は一番ではなく、一流になることがコダワリなのだとCMCトンプを見て改めて思った次第である。

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by 1944-6-6 | 2015-02-24 18:19 | 絶 版  C M C | Comments(9)