"人はパンのみに生きるにあらず" (ケイズ ブログ)

久々に拘ってみる  M16系 無可動銃

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これは無可動銃のAR‐15のエジェクション ポートだ。
ボルトとアッパー レシーバーにデコ(無可動) マークが入っている。
いわゆる旧加工品と称される、ボルト(キャリアー)が閉鎖ポジションで溶接固定されているタイプだ。
今はこの状態では輸入出来ないので、希少品の部類に入る。

しかし10年ちょっと前には様々な無可動銃が、この状態で年間に何千挺(それ以上か)も輸入されていたのだ。
ジジイだから持っているだけのことで、特にスゴイわけでもない(笑)
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さてそんな無可動銃にツマラナイ拘りを持ってみた。
まぁ、いつものことだが・・・

こんな部品を作った。
何するものか・・・

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これが取り付けたM16A1の無可動銃だ。

そう、ファイアリング ピン リテイニング ピン(ダミー)なのである。
(M16 firing pin retaining pinで検索すれば多くの画像あり)

実際は割ピンになっていてボルト キャリアーの左側から差し込んでファイアリング ピンを抜けなくする為のパーツだが、無可動銃ではボルト キャリアーが溶接固定されているので左側は見ることができない。
しかも多くは無可動化加工の際に、よくてファイアリング ピンの取り去り削除、銃によってはボルト本体を取り外しボルト キャリアーのみにしているものもある。
そのためにかなりの無可動M16系ではファイアリング ピン リテイニング ピンが失われているのだ。

因みに一枚目の写真のAR-15は、このあたりの部品を残したまま無可動加工をして輸入/販売されたラッキーなアイテムである。
それ以外の写真の銃はボルト本体が欠落しているさみしい状態の無可動銃でなのある。


まぁ、見えないし作動できないし発砲するわけでもないので、ドーでもイイことなのだが・・・

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しかし、このリテイニング ピンが入っていないと、なんか間の抜けたような、また屍骸のような状態に見えてしまう。
ゆえに此処にダミー ピンを取り付けると・・・俄然、生き返ってくるのだ(当社比/自画自賛)
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取り付け方は簡単。
穴にダミー ピンを入れてポンチで軽く叩きこむだけだ。
ただし、一回入れたら容易に外せないので心して行う(って、ほどの話ではないが)
まぁ、前後を間違えなければ問題は全く無いのである。
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止まるところまで押し入れる。
溝の位置が気に入らなければ、ドライバー等で回して気にいるポジションにすれば良いのだ。
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おぉ~! 実に良い感じだ!
まるでライブのM16に戻ったみたいである。

こんな細かなことに拘ってみるのも楽しい人生である。
因みにサイズは2mmΦで長さ22㎜が適当だ。
旧加工の無可動M16(AR-15)をお持ちのマニアの方は作ってみてはいかがだろうか。
超弩級の自己満に笑いが止まらなくなることうけあいだ。



by 1944-6-6 | 2016-04-28 22:30 | シリーズ「拘ってみる」 | Comments(9)
Commented by ゲベール at 2016-04-29 11:22 x
こんにちわ。

相変わらず素晴らしい着眼点に、敬服するばかりです。
微細に拘るからこそのマニアですよね。
そうやってディテールアップしていけば、それだけ愛着もわくってもんです。

"拘り"シリーズ、楽しみにしてます(^-^)
Commented by 1944-6-6 at 2016-04-29 16:24
>ゲベール 様
こういう "微" なることに共鳴/感激していただけるのは非常に嬉しいことで・・・
ただ・・・微というのは普段気づかないけれど、頭の中でモヤモヤしているんですよね。
それに気づいてテキトーに対処するってのが僕の流儀です(暗)
Commented by OAS at 2016-04-30 10:51 x
どの画像のもレシーバーがキレイでイイですね。
1枚目はテイクダウンピンを見る限り、コマーシャルですか?

しかしこんなの見てしまうと、ウチにあるヤツの穴が気になってしゃーないですね。
Commented by 1944-6-6 at 2016-04-30 17:04
>OAS 様
今まで気にも留めていなかったことが急に気になってしかたがなくなる・・・
マニアの落とし穴です。

これから無可動のM16系を見ると最初にチェックしてしまいますぜ!
人のM16にこのピンが入っていたら・・・
益々気になって眠れませんな。
Commented by Kawa-H2 at 2016-04-30 18:17 x
OASさんに同じく、アルミ製レシーバーのコンディションの良さにびっくりです。まるで店頭から買ってきたばかりの新品!
しかしオートシア用のピンがあるから間違いなく軍用。
こんなきれいなM16はじめて見ました。
Commented by 1944-6-6 at 2016-04-30 18:52
>Kawa-H2 様
AR-15とM16A1(property無)はほぼ未使用品です。
どちらも旧加工品で輸入されたのはかなり前です。
多分、西暦2000年以前。
property付M16A1はよくある中古の旧加工品。
ヤフオクで一昨年に購入したものです。
ちなみに高かったです(笑)
Commented by ロン at 2019-07-09 23:32 x
はじめまして。
昔から楽しくブログを拝見させていただいておりますー。
AR15やM16の旧加工で、チャージングハンドルが若干引けるタイプは見たことございますか?
少し引いて、戻すことができ、音を楽しめる旧加工があるそうです。
また、M16系はレシーバーやハンドガードにガタツキってやっぱりあるもんですかね。

Commented by 1944-6-6 at 2019-07-10 00:53
>ロン 様
お初です!
昔、ハッコー商事が輸入していたM16はボルトキャリアーは前後しました。
友人の何人かはその仕様のものを持っていたので何度も見ています。
勿論、ボルト自体は入っておらずボルトキャリアーも見えないところがザックリとカットされていましたが・・・
正規に輸入されていたようで古いハッコーの広告にはその旨を売りにしていました。
今でも買取なんかで某専門店に出てきますね・・・凄く高いけど(笑)
レシーバーのガタつきはおおむねありますが、時たま驚くほどガタツクものがありました。
ハンドガードは比較的ガタつきが無い感じです。
Commented by ロン at 2019-07-10 02:31 x
ご返信ありがとうございます。
やはり上下レシーバーは作り上、ガタツキやすいんですね。
プラスチックのハンドガードではなく、バレルの付け根あたり(リングらへん)は左右に動かす(回そう)すると若干のガタツキが多い個体が多いですが、これもやはり実物では通常なんですかねー?