MGC シュマイザー MP40
が、ボケ始めた脳細胞に鮮明に残っている記憶があるはずだ 。
万博やアポロの記憶、夏休みのプールや終わってない宿題などなど・・・でも・・・でも、テッポー小僧だった奴らには初めて目にした時のMGCのトンプソンやMP40(シュマイザーって呼んでた)の記憶は何にもまして鮮明かつ美化されて記録されている。
その後つまらない大人になっていく過程で、いろんな楽しい遊びやお酒・オネーチャンを知っても、歳をとるにつれ時たまフラッシュバックようにチラつく懐かしい憧れのような記憶がある。
小賢しいスペックや情報に犯されていない頃に焼き付けられた、ただただカッコよく見えた欲しかった憧れのモデルガンの記憶だ。
しかし、後年それらのモノを手に入れても、どこか満たされない「もどかしさ」のような感覚がある。
「こんなんじゃなかった」・・・ような
そうしてオヤジーは果てしなく無邪気な頃の刺激を求めて、無駄遣いの道を歩みだすのだった。
出来れば汚れていない小僧の時に戻って、おもいっきりトンプソンやMP40で遊んでみたいものだ。
欲しくても手に入れられなかったオヤジー諸氏は写真を通して「手に入れた」疑似感覚を味わっていただけたら幸いである。
因みにこのMP40は僕のモノではないが、いつものようにバラしてみよう。
下がった位置にある。
少しまわすと前に外れてくる。
この作業には若干の慣れが必要だ。
ここまでは実銃とほぼ同じである。
さすがドイツ人は合理的だ。
某他社のように崩壊してはいない。
製造から40年は経っているはずだ。
鉄板2枚折のエキストラクターが頑丈で強度も高い。
しかし、このディテールがMGCを確認できる要素にもなっている。
話は変わるが映画ダーティハリーの敵役スコーピオンが99式改の狙撃銃とともにケースに入れているのがMGCのMP40である。
エキストラクターから確認できることは周知の事実だ。
その為、安易に外せないのだ。
嬉しいような悲しいような・・・
鉄製のエジェクターなんてものもサードパーティであるようだが・・・カシメを壊さないと外せないので交換できない。
まぁ、エジェクターが経年変化などで破損したらやるしかないか。
実物はシリアルナンバーの下のカシメピンで止まっている。
MGCのはレスティングバー内側の突起で止めているだけだ。
外すには下に引っ張るだけだ。
間違ってもひねってはいけない。
先の薄い出っ張りが折れているものが多い。
外す時にひねったりすると折れるのだ。
この個体もそうだが、だいぶ油がしみ込んでボソボソになっている。
たぶんABSではない樹脂と思われるが、ほどなく崩壊してゆく運命だろう。
ほぼ実物どおりだ。
唯一の違いがMGCの特許だったデトネーター。
真中上のコマみたいなパーツだ。
このチンケな部品が¥2,000もした。
確かステンも同様。
ステン本体が¥4,700だか¥4,900の頃にだ。
間違えても汚れを紙ヤスリなんかでヤスってはいけないのだ。
いとも簡単に¥2,000がパーになる。
角ばったバレルナットがMGCを主張している。
MGCのように左側にあると、背中に背負った場合ボルトハンドルが邪魔になる。
しかし、右側だとスリングが排莢口を邪魔する気もするが・・・
この状態だと100m射程にセットされている。
しかし、破損を気にするなら あまりやらない方がよさそうである。
MGCのフォアーグリップは左右に分かれるが、実物は左右一体のベークライト製である。
したがって実銃の場合、フォアーグリップを外すのにロッキングノブを外さなければならないのだが、これがカシメピンで止められているので大変だ。
その点、MGCは気が利いている。
本体のネジ部はダミーで緩み止めの小ネジがモデルガンでは固定用になっている。
思いもよらない攻撃であった。
何も考えずにいたらダミーネジを潰していたかもしれない。
しかし当時のMGC技術陣には頭が下がりっぱなしだ!
残っているネジ&ナットはトリガースクリューである。
各々はカシメピンで止められているので必要なければ外さない方が良いはずだ。
トリガーのリターンもこのスプリングが兼ねている。
実物はトリガー自体にコイルスプリングとプランジャーが取り付けられていてMGCとは逆になる。
モデルガンとしては非常に有り難い対処だが、実物では連射の反動で緩んでしまうのかもしれない。
ただし実銃ではグリップフレームも鉄板プレス製である。
何種類かのバージョンが存在している。
因みにMP38ではアルミニュームアーロイの切削加工だ。
レトルト米飯のモノだが白くて部品が見やすく、そんなに深くなく、端がカーブしているのでイモネジなどが取り易いのだ。
油にも強いしリサイクルなのでタダである。
そこそこ遊ばれているのにあまり錆びていないのは奇跡的だ。
・・・って度胸はないが。
期待されればやっちゃうかもしれない。
どうせ僕のMP40じゃあないし。
因みに1980年代にコンバットマガジン誌に掲載されていた「ノスタルジックゾーン」を書いていた故川越のりと氏は友人であった。
とにかくモデルガンをブローバックさせるのが好きな人で、よくCMCのガバをブローバックさせていたのが印象的だった。
もっと一緒にモデルガンで遊びたかったな。
他力本願のmaimai です。持っていないもので・・・。
40年も経つというのに、ダイキャストのパーツがキレイですね。オーナーさんのお手入れのキメ細かさが伝わってきます。
ある程度発火で遊ばれたとのことですが、ボルトヘッドを見る限りではまだまだ崩壊しそうにありませんね。
因みにWD-40のニオイ染みつく毎日の自分ですが、ダイキャストのように40年経つ頃には我が家の家庭も崩壊?しないよう、テッポー以外にもたまには家庭内メンテナンス??も必要かぁ・・・・・と思う今日この頃です。まぁ時すでに遅しかなぁ。。。。。(笑)
現時点では撮っていませんので、オーナーに返却前に撮れるかもしれませんし撮れないかもしれません。
撮れたらもちろん差し上げま~す。
毎日暑いです。
モデルガンだけではなく日頃のお手入れとケアが大切です。
もちろん、嫁さんへのケアができず崩壊したことのあるオヤジーは・・・
別に何とも思ってないのでした。
そんなもんよ、男と女なんて・・・ヒュー(寒)
ラストキラーとニューヒットって今でも売っているのでしょうか?
銃砲店にでもあるんでしょうか。
当時、中坊の僕には高価でなかなか買えませんでしたね。
MGCのMP40の分解写真ありがとうございます。
当時銀弾鉄砲を買うのでさえもドキドキする純真無垢の少年だった私にはとても手が届かない存在でした。
それがオヤジになって国内外のオネーチャン(モデルガン、無可動)にさんざん散財もしましたが、このMGCのMP40は規制という国家権力に守られた箱入り娘でとても手が出せません。
青春と同じで二度と手に入れることは出来無いんでしょうね。。。
1977年の法施行の1~2か月前に僕もMGCのMP40が欲しくてサービス部に行きました。
法施行日までに再入荷するかは判らないとのことで、なけなしのお金でCMCのウィンチェスターM92を買ってしまいましたがその後ずっとどこか寂しい気持ちでいっぱいだったのを覚えています。
仰る通り国家権力の為にMGC(鉄製)のMP40を買えなかったのです。
まぁ、周りの友人が持っていたので見るには困りませんでしたが・・・
そんなこんなの内に無可動実銃のMP40が入ってきて・・・それを購入したのでMGCは忘れられてしまいました。
でも、オヤジーになるとその時の悔しさ寂しさが一層強くなって・・・今回の個人的ノスタルジー的レポになったちゅー訳です。
貴殿のように少しでも喜んでいただければ非常に嬉しいことです。
これからも宜しく‼
それとか、マズルんとこのスプラインみたいなの(もちダイキャストのモールド)を外そうとしてプライヤーでガリガリにしちゃった個体、多くなかったかなあ。
S&W44コンバット・オートのリアサイトのねじ(これもモールド)なんかもそうだけど、MGCって時々迫真の金型表現があって、うっかり騙されてドライバーとかでこじっちゃって後悔してるようなヤツ、結構多かったような記憶があるなー。
あワタシ?ワタシはやんなかったよそうゆうヘマは。クルマなんかでもそうだけど、「最初に取説とか分解図をよく読む」タイプだから。クールだから。ピーメのフレームにある”3番目のねじ”をいきなり回してナメちゃったり、スターリングのマズルんとこのヘクサゴンボルト(風)を力まかせにねじって丸穴にしちゃったり、僕じゃないですぜったい。
MP40のマガジンはMGCステンと共用でした。実物のステンはもっと幅の広いモノでMP40には使えません。たぶん元々のサイズ決定が9パラではなく9㎜ラルゴ等を使用できる寸法になっていると思います。
MGCでもアムト入りのバレルナットが発売されていましたね。これだけの為にプレス型を作って刻印入れて・・・贅沢な時代でした。
マズルキャップは叩きこみで外すのを悩んだことがあります。実物はネジ式で緩み止めのスプリングがフロントサイト下に付けられています。
まぁ、ここは傷つけやすいですね。
MGCはマニアを試すようなバカにしたようなブービートラップを何気に張り巡らしていました。
僕は頭がいいので毎回は引っかかりませんが・・・←引っかかっとるやんけ!
初めまして!
僕も以前にレスティングバーの外し方で悩みました。
下に引っ張るだけだったんですね。
知らずに壊した人が多いのがMGCモノです。
また、宜しく!