人はパンのみに生きるにあらず                                 "Man shall not live by bread alone."    k’z(ケイズ)ブログ

CMC ERMA-LUGER 380

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我々オヤジーたちに不思議な存在なのが、このエルマ-ルガーなるTOKYO CMC製のモデルガンである。
発売は古く、いわゆる46年規制以前から存在していた。
僕も中坊の頃に友人が持っていた黒染穴開のエルマで遊んだ記憶がある。
インストの表紙にはブローバックしてカートを高々と弾き出している写真が使われていて非常に印象的だった。
ただ、それほど調子の良かったという記憶はないが、なんと言っても40年以上も前の中坊が赤い鬼印の火薬でやっていたのだから銃の性能ではなかったはずだ。
CPカートを使えば結構遊べそうな予感がする。

しかし何といってもどうして知名度の低い(あえて言えば無い)この銃をモデルガン化したのか?
後世、いろいろと大人の事情が取り正されているが・・・まぁ実のところ、どーでもイイことなのだが。
今、見てみるとなんというかアメリカ物にはないユーロピアンなラインが心地よい感じだ。
決して高い銭払ってまで欲しいモデルガンではないが、遠い昔に遊んだ思い出のような。

「三丁目の夕日」的なメランコリックなノスタルジー・・・

まぁ、昭和30~40年代はそんな美しい時代じゃなかったが、オヤジー達には掛け替えのない黄金時代だったのである。

あぁ~、スモモの汁で真っ赤になった口にチクロの入った駄菓子を頬張りながら、7円也のラムネを飲んで豪遊していたあの日が懐かすいなぁ!

当時のCMCの箱にはCMC-M1970 SELF-LOADING-PISTOL E.L CALIBER.380と記されている。
このM-1970というのは1970年製作ということだろうが、1970年と言えばオヤジーにはたまらない「人類の進歩と調和」の年である。

「日本万国博覧会」

もうノスタルジーでお腹一杯だ!

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今回もメッキ表面がブツブツになったイササカお疲れのエルマをレストアしてみた。
表面の金型の荒れや無謀なまでのベルトサンダーの痕を、金ヤスリやサンペでならし面出しをしてパーティングラインを修正、全体にエッジを立て作動の調整をしていたのちに金色塗装をしている。
かなり発火されていて内部はだいぶ腐食が進んでいたが、メッキのおかげか外側はそれほどでもなかった。
電解剥離で完全にメッキを剥離してから整備するのも一つの手だが、やもするとメッキの厚みが無くなるのでガタや隙間が大きくなる場合があるので避けている。
塗装で仕上げるので多少メッキが残っていても特に問題にはならない。

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P08とクリソツなのだがCMCエルマはストライカー式ではなくハンマー式なのだ。
MGCのプラルガーと同様だ。
(余談だが今のグロッグやM&Pのエアガンで、あの狭いタング部分に上手くハンマーを入れているのを見るとMGCプラルガーを思い出してしまう。)
マガジンキャッチは板バネが使われている(P08も板バネ)のだが、かすかに見えてしまっている。
ご愛嬌だがチト萎えてしまう。
せっかくグリップラインも綺麗なのだから、どうにかならんかったのか・・・とつくづく思う箇所だ。

このエルマは使用弾薬が380ACP(9㎜ショート)なのでストレート・ブローバック方式だ。
したがってレシーバーは固定されておりP08の様にショートリコイルはしない。

分解は、マガジンを抜きトグルを引いてハンマーをコックしロッキングボルトを140度回転させ、セフティを下げるとレシーバーアッセンブリーは前方に引き抜ける。
分解・組立は非常に簡単だ。
スラっとしたフォルムだが実物のエルマはもっと寸詰まりでイモっぽい感じだ。
P08系と異なりトリガープレートが無いのでどこか間が抜けている気がしてしまうが、見ているとこれはこれでイイかなと思えてくる。

全体のアレンジはムーさんのラインなんだろうか?
当時、CMCのエルマとラーマとワルサーGSPは「何故?」と思ったが、今思うになんかイイ選択だった。
ハドソンとは異なるサプライズというべきか。

しかし、どちらのメーカーも既にないのである。

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6インチも非常に気に入っている。
あえて4インチよりイイ感じだ。

今回、このエルマを見ていて気付いたのだがフレームサイドの刻印が金型へのモールドではなく、彫刻機を使って彫られているようにみえる。
また、何丁か見てみると刻印の位置も微妙に異なっているのだ。
まさか一丁一丁彫っていったのだろうか?

??? 
 

やっぱりエルマは、いつまでも不思議な存在なのである。



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by 1944-6-6 | 2015-01-26 18:31 | 絶 版  C M C | Comments(12)
Commented by やまねこ at 2015-01-26 19:54 x
K氏

エルマの6インチは「カリオストロの城」で,不二子ちゃんが使ってました。
(UZIの木スト,手榴弾も欠かせないアイテムです)

だから,いつかルガーを手に入れるならば,絶対に6インチ,と(!) 本当はエルマが欲しいけれど…(笑)
Commented by 1944-6-6 at 2015-01-26 21:52
>やまねこ 様
幸せを訪ねて私はゆきたい。茨の道も凍てつく夜も~

カリ城まで手を出していたとは・・・
流石です!

しかし、僕的には不二子ちゃんは二階堂有希子の方が好きなんでクラリスにしときます。
Commented by 猫の牙 at 2015-01-26 22:48 x
おめえのワルサー、俺のS&W、不二子のシュマイザーか、けっ、たいした物量作戦だぜっ! という科白がありましたね。
Commented by 1944-6-6 at 2015-01-27 01:19
>猫の牙 様

お久しぶりです!
しかし・・・本題のエルマに喰い付かず「カリ城」にいった。

「う~ん、なんと気持ちのいい連中だろう」
Commented by PRODUCTS ZEKE at 2015-01-27 18:52 x
横レス失礼します。

カリ城で不二子ちゃんが使ったのはモーゼルパラべラムの6インチとのことです。

Gun誌1979年4月号でJack氏がモーゼルパラべラム(スイスルガー)のレポートを載せていますが、その文中89ページにマンガの中で使ってもらえるよう書いていました。作画スタッフにノリの良い方が居たようで、その年の暮れに公開された映画で使われました。
資料として便利だったのでしょうか、UZIも同じ年のGun誌に特集されています。

この号のGun誌はM1911のバイブルになるようなTark氏の記事が掲載されていますので古本で安く見つけた時には、ご購入をお勧めいたします。
Commented by 1944-6-6 at 2015-01-27 19:22
>PRODUCTS ZEKE 様
CMCのエルマって本当に人気がないんですな。
それに引き換えカリ城は気になるオヤジーが多いようですねぇ。

Commented by PRODUCTS ZEKE at 2015-01-27 20:44 x
人パン様。

>CMCのエルマって本当に人気がないんですな。

この前、友達に「やるよ!」って渡されたのですが、「いらない。」って言って、持って帰ってもらいました。
Commented by カバ男 at 2015-01-28 21:26 x
>>持って帰ってもらいました。
それちょーだい。

プレス製トグルリンクだし、割り切っていて好きなモデルなんだけどなー。そんなに人気ないんですかね。
Commented by PRODUCTS ZEKE at 2015-01-28 21:44 x
>カバ男様

代わりのもらっちゃったから、モウダメです(^^;
Commented by ハイキャパ at 2015-01-29 09:20 x
いつも愉しく拝見しております。
エルマのレストアお見事、塗料は何をお使いでしょうか?

エルマは何故だか好きなので4inと6in両方手元にあります
モデルガン仲間でもエルマ好きは少ない気がします、人気
がないのかなぁ

Commented by 1944-6-6 at 2015-01-29 14:22
>カバ男 様
ついにエルマにも明るい声援が・・・
不遇なモデルガンなんですねぇ。

まっ、僕もド~でもイイ存在なんですけど。
Commented by 1944-6-6 at 2015-01-29 14:35
>ハイキャパ 様
コメント頂き有難うございます。

エルマを2丁も持っているとは・・・いるんですね!
僕の周りではまるで難民のようにあっちに行ったりこっちに行ったりの流浪のモデルガンです。

金色塗料はタミヤの模型用です。
車用とかいくつかの缶スプレー塗料を使ってきましたが、一般の塗料は大きな面を塗るようなノズルになっているのでモデルガンのような小物はプラモ用のほうがボテッとしません。
供給も楽だし。
またエアブラシで吹くより缶のほうが塗膜がしっかりしているので使っています。
下塗りにミッチャクロンやキャロムのモノを塗っています。