ホビーフィックス製 64式小銃
メタル製らしく、どんな出来なのか気にはなる・・・
新製品が出るなんざ『旬』にちげぇねぇ!
ちゅーことでホビーフィックスの詳細ディテールを撮ってみることにした。
何気に江戸っ子は『旬』を大切にしているのだ。
昔から「女房を質に入れても初ガツオ」って、言うくらいだ。
ただ、残念なことに質に入れる女房は今は無い・・・が。
実物は何十年か前に朝霞駐屯地でいじったことがある程度で、
ホビーフィックスのモノはかなり実物に近いと聞くがどうなのだろうか。
内部に関しては自衛官でもなければ知る由もない。
あまり写真が多くなったので数回に分けてレポすることにした。
お楽しみに!
数年前に沖縄の自衛隊基地内のイベントで直に手にとって見た64式小銃と比較してもホビーフィックス製は素晴らしい出来だと思います。
64式小銃眺めながら飲む酒は旨いだろうなぁ。ハァ〜〜うらやましいぃぃぃ。(笑)
いろんな国のアサルトライフルを無可動銃で手に取りましたが64は良い意味/悪い意味で特異な銃です。
かつて朝霞でいじった感じではボルトは競技用のような精度で作動しました。
さすが日本と思いましたが砂塵には弱いだろうとも感じました。
HF製はかなり実物に近いとのことだけど、分解してみると部品が多すぎるのがかなりイタイ。
自衛官はあれを5分以内で組み上げる練習をするとか・・・ある意味スゴイことなので貴殿にも体験してほしいです!
無可動では絶対に出てこないので、機会があったらHF製を手に入れることを勧めたい。
それも適当に傷のある中古品で、ガシガシ分解組立を体験できるほうが64式を体感できて楽しいっす。
ファイヤブルー様も、私と同じ後悔をなされていたとは。でも、独身の頃でもやっぱり高価だったんですよ64式。
「幻の自動小銃」には、結構、64式の欠陥について記載があったと思います。ホビーフィックス製は、その欠陥まで再現できているのか?興味があります。あとは、やはりトリガーの感触ですかね?
旧陸軍では戸山学校教官達がトリガーについて異常なこだわりがあったため銃の開発に苦労したとの記事を読んだ記憶があります。
89式のトリガーがあれなもんで、旧陸軍の伝統は64式ではどうだったのか気になっていたところです。
こんど、ホビーフィックスの64式のトリガーを引かせてください。
高価なコレクションかもしれないけど、これらはある意味『ガラパゴスゾウガメ』で、エマージェンシーの際はドナドナを歌いながら旅立っていく運命なんです。
HWSのピーメだとたいした値はつかないけど、ランパントの1stならたいして値が下がらんちゅうことだ。
ただ、ドナドナの日は遠いのだが・・・ね。
引金、引金軸、引金戻し軸、引金戻し軸ばね、引金戻し軸受け、
引き金枠部、引き金枠部留め軸、連結幹、連結幹軸、がいし、
切替金、切替金座、切替金留めばね、
記憶だけで書いてみたけど、どれ位合っているかなぁ。
完全分解レポ 楽しみにしています
64式の取説(A6版)によれば、銃番号079060以前の銃は銃床内の撃鉄筒に違いがあることから、64式には新旧2種類があるということでしょうか。
銃床の尾筒底止め軸(上下2本)を抜くと銃床が後方に抜け、撃鉄筒が尾筒に固定されている型が後期型ということで、おそらくHF製64式もこの型でしょう。
復刻版のインストを買いましたが、フリガナ無しでは読めない単語が多く意味も分かりません。
BIGINの『島人ぬ宝』って曲中に「言葉の意味さえわからない~♪」って歌詞がありますが・・・これかなぁ。
戦前の日本人にはわかっていたのなら今日から僕はハンバーガーやコーラを辞めて純和人になります。
なんつって!
ネットで64の写真を検索すると採用当時と思われる写真があり、撃鉄筒が銃床内にあるようで尾筒後端には別の短い部品がついているように見えました。
構造的には銃床内に撃鉄筒が固定されていても問題ないと思いますが、ただ強度的には不安が・・・それとも、この時点でテッポウ落下傘を考えて折りたためるように計画したとか。
ほかにも補助逆鈎がついていなかったりしていたのでHFのモノで試したところ、単発時の作動が不安定になりました。
だから取り付けられるようになったのですね。
一番大きな改良の「撃発筒の固定」は空挺降下や銃剣格闘など銃にかかる負荷によって、撃発筒のアライメントがズレてしまい、実際に撃てなくなるトラブルが出たことから固定されました。
凄い例では構えて引き金を引いても弾が出ないから変だなと顔を銃床から離したとたん、筒の芯が曲がり撃鉄を抑えていた抵抗が抜けて、いきなり弾が出て驚いたという例があったそうです。
外観から「撃発筒の固定」有無を確認するのは床尾板の上側留めネジが掛かるカンヌキ状の鉄棒が銃床に有るのが「改良後の銃」ですので見分けは簡単です。
長いので2回に分けます。
1、「波型座金を皿型座金に変更」
これは脚固定筒の座りを良くするためのバネ座金形状を変更しています。
人パンさんがよくご存じのBARと同じタイプだった波型座金を、64独特の皿型に変更して座金の耐久性を増したそうです。
2、「補助逆鈎を追加」
拳銃のハーフコックと同様に落下や衝撃を受けた際、逆鈎の重さで慣性が働き撃鉄とのリンケージが外れて暴発の可能性があることから追加された部品と聞いています。
3、「切替金留めばねの改良」
ハードルの様な「コの字型」に曲げられている針金の金具ですが中央にわずかな曲げが入っています。
当初は曲げが無い只の「コの字型」だったのですが、分解時に抜けやすく紛失例があったので、抜けにくくするためのテンションが働くよう曲げられたそうです。
これは現場の陸曹さんのアイデアで施された改良で、発案者の陸曹さんには賞詞が贈られたそうですよ。
4、引き金室部の補強
古いタイプの写真があれば弊社製品と見比べてもらうと分かりやすいです。
弾倉スロットの両脇に肉厚改良が施され強度を増しています。
古いタイプはスリムで、今のを見慣れると物凄く違和感を感じます。
5、複座ばね筒の形状改良
わずかな改良なので内容は割愛します。
この他、分類には当たらないと思われる、上部被筒のリブや穴の追加や照星のリブ形状の変更も確認しています。
なお上部被筒の穴の追加は、照星座にピストン幹のガス抜き穴が追加された事への対応だったと思います。
弊社が取材当時に気が付いた点を記憶にある分で書いてみました。
素晴らしい!!
この内容は我愚ブログで公表するのはもったいないほどの内容です!
僕らマニアが一番聞きたがっている製作者のこぼれ話です。
確かにWEBでの写真でも確認できることもあり出来ない事も・・・
「切替金留めばねの改良」の話はウンウンと納得しました。
これを読んだマニアは幸せだなぁ。 ピシッ!
本当に有難うございます。
まだまだ続くのでお楽しみに・・・何かあったら突っ込みいれてくださいね!
「4、引き金室部の補強」を読んで
HFのものは内部に4の刻印があるので1-3があるのかなぁと探したら
実際あるものなんですね。
現在は分かりませんが2001年ころまでの海自の幹部遠洋航海組が使用していた64は
2番の引き金室部、補強無しのフラット。脚も補強のない初期型のスットンでした。
おそらく64が退役する日まで旧タイプのままではないかと思います。
重度の64パーツコレクターの方が引き金室部の中の番号を知らず
「全て集めねばと」悶々としております、その方言うにHFでは実物どおりに再現できなかったものに
最新ブログその1の最後から3番目の規制子本体のような部品や、スリングのフロントスイベルの部品などがあるとのことでした。
お久しぶりです。
しまやまかわさんはお元気ですか?
やっぱディープなマニアの方がおられますね。
僕なんかはフラットなマガジンハウジング(この呼び方がやっぱ楽)のことなんて、つい先日まで知りもしませんでした。
HFの64はファイアリング・メカニズムを知りたくて手に入れたんですよ。
でもこの64は拘って作ってますよね。
勿論、コストの関係などで省略もあるかもしれませんが、唯一民間人に64式小銃を体験させてくれる逸品です。
共に楽しみましょう。
初めまして。
海自ではそのまま使ってるのですね。
ただ撃発筒が固定化されているのと、皿型座金のアップデートはやってあるでしょうか?
引き金室部の凸刻印数字がその様に分けられているのは気が付きませんでした。
菱型の模様は鋳造先を表しているのは知っていましたが今回大変参考になりました。
>その方言うにHFでは実物どおりに再現できなかったものに
自衛隊員にもなったことが無いヤツが作った64で、20年以上前のレベルだという事で、どうか笑って許してくださいませ。
8月に会えたのですが、多忙で趣味が止まってる様子でした。
私がモデルガンの知識ゼロなので、この人、水冷式で冷やさないと…と思えるくらい
モデルガンやプロップについて熱く正しい方向性で語っていただき、いつも勉強になる方です。
サバゲーやっていた頃に周囲にいたモデルガン系の人たちって、一線を超えるネタ話展開なので
偏見の芽が根付いていたのですが、しまさんは清潔感のある趣味人なので輝いていますね。
>フラットなマガジンハウジング
確か3と4から肉厚で、3と4の違いはマガジンキャッチ基部あたりの形状だったと思います。
逆に私が外見しか関心がないので、メカニズムの良し悪しが分からないのですが
米軍の諸外国の火器についてのマニュアル(ガリルの栓抜きネタの元本かも)には確か、
ボルトの動作がFALに似ている面があると記載されていたので、アサルトのロールスロイスに近いなら
F-1支援戦闘機とジェギュアみたいなものかと勝手に納得しています。
>でもこの64は拘って作ってますよね。
HFの64が一般人にとっての絶対的な64式ですよね。
私も宝物の一つです。
私も営内経験者ではないので、メカニズムはさっぱりなんです。
こちらは海の人が多く、海の人から見た64は「置物」扱いみたいなので
陸とは違う時間が流れていると思います。
1944-6-6様の講義では「ZEKEはすごい」と何度も語られていたのですが
今回、メッセージをいただいて思ったのはZEKEさんとは元HFなのでしょうか?
V-MATだったかな? 東京タワー下のイベントでホビーフィックスさんのブースを目指し
予備マガジンを買おうとしたところ
黒いシャツを来た人が1人と1丁の64が置かれているだけで「悲しい結末の予感」がしつつも
HK「64式のマガジンください」
黒「なにもないよ」
HK「64式2丁もっているんです、マガジン欲しかった…」と、ぽつりと言ったら
展示品の64からマガジンを外して「これならいいよ」って売っていただき
今風に言う「神対応」に大感謝でした!!!
それから10年くらいして某オクで倉庫から出てきた64のマガジンを出品されていましたが
あまり入札者がおらず不落札も何度かあったので、1本落札したあと「在庫全部買います」と言い出した
変な落札者がいたことを覚えておられますか? あれ、私です。
>撃発筒が固定化されているのと、皿型座金のアップデートはやってあるでしょうか?
私も民間人な上に、外観程度の知識なのでまったく分かりません。
ふと思ったのですが、64の再生産は難しいけど、前期型の脚(膨らみがない)と下部被筒(穴の数が1個少ない)と
ロアレシーバー(2番)だけの生産販売は難しいものでしょうか?
その3つを交換すれば見た目は前期型になるので、HF64を大切に持っている人たちも
気分によって後期型と前期型に分けて飾れるかなぁと思います。
最後に、菱型模様は鋳造先なんですね、菱型をベースに細かい違いがあるのかもしれませんが
今までみた1-4は全て菱型でした。
見えない部分までしっかり再現されていたから私の好奇心の旅が始まったのですが、
今回、HFさんから「気が付きませんでした」とのお言葉をいただき
あぁこの旅はここが終着点だったのかなぁ、っと感慨深いもがあります。
※長くなりました、掲載に問題がある記載内容がありましたら削除してください 削除6464