"人はパンのみに生きるにあらず" (ケイズ ブログ)

「ちょーーーっと待った!」   リベンジ MGCスターリング Mk-Ⅴ

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昔々、僕がまだ若く情熱にあふれていた頃(?)『ねるとん紅鯨団』なるTV番組があった。
番組の詳しい内容はまたの機会に譲るが、番組内で納得がいかない場合は「ちょーーっと待った!」なる言葉で物言いがつく。
今回、我愚ブログにも過去のレポートに物言いがついた。

取り敢えずその方を『熊本のO氏』と呼ばせて頂く。
O氏いわくは「あのような劣悪なる仕打ちを受けているMGCスターリングMk5は見るにやまない!」との事である。
あのレポートを見た若い方々が「MGCのスターリングって、あんな汚い(失礼)ダメ銃だったんだよね」などの汚名を着せたくない・・・というのが趣旨のようだ。
確かに僕自身もレポートの際にそのような感じを持っていたのだが、お貸し頂いたT氏は『希少品モデルガン・バスター』の名をはせる東北の奇人である。
その氏の奇行をレポートしたいというジャーナリスト魂が、あのようなカタチになってしまったようだ。

今回、O氏はその実態に落胆し奇異なる部分への物言いを我慢できず、急遽 我サテアンもといアジトもとい仕事場に氏のコレクションのMGCスターリングMk5を持ち込んできた。

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このスターリングは、氏が若かりし頃にMGC福岡店(現在のものとは異なるようだ)で購入、熊本の実家で大切に保管されていた当時モノである。
確かに真っサラではなくブルーの変色も見られるが、愛に満ちたその手入れは徹底している。

ここに東北のT氏と九州のO氏とのモノに対する情念の違いを見た。 北と南の地域差だけではない生き物としての拘りを感じる。
どちらのコレクションにも人間の根底にある『id:イド』を垣間見てしまったのだろうか。

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しかし、僕個人としてはどちらのオーナーに甲乙を付けることは避けたい。
何といっても御両人ともモデルガンを好きな同志であり、一緒におバカをやっていく仲間なのである。
「水清ければ魚棲まず・・・」
あまり綺麗に保管されていると分解はおろか触ることもしづらい。
適度にいい加減な方が楽ちんだ。
その愛には多少の異なる部分もあるが・・・偏愛だろう。

とはいえ、手入れや保管はちゃんとやってあげようね。

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箱の裏にスペックデータが印刷されているが、回転速度(550rps)の記載には当時のMGCのブローバックへの自信というか拘りを感じてしまった。 素晴らしい! Good job!
しかし、よく見たらr,p,s(rounds per second)とある。これじゃ1秒間に550発でバルカン砲を越えるぜ!
正しくはr,p,m(rounds per minute)なのだろう。

あぁ~! モデルガンって色々なことを考え教えてくれる類稀な趣味・・・なのかも知れない。

               アーメン!

なお、O氏には心より感謝の意を表します!
Thank you!




by 1944-6-6 | 2014-11-23 18:09 | 絶版モデルガン MGC | Comments(8)
Commented by albert at 2014-11-25 22:50 x
お邪魔していたときに置いてあったスターリングですね。箱が健在なことに驚きました。オークションサイトをみると、箱だけで10,000円以上の値がつくこともあり、吃驚。マニアの世界は別次元であると痛感しました。
Commented by カバ男 at 2014-11-25 23:16 x
ちょっと前の方を木刀でぽんぽん叩いてみちゃくれませんかね。
へっこんだらホンモノのMGCだから。
Commented by 1944-6-6 at 2014-11-26 19:01
>albert  様
そうです、あのスターリングです。
確かに箱は好きな人がいますからね。
僕自身は実物のS&Wやコルトの箱を買っていた頃があります。
以前にS&W M29の6.5インチ用の木箱を買ってしまっていたので、ブルーイングのM29を買うことになってしまいました。
本末転倒だ!
Commented by 1944-6-6 at 2014-11-26 19:07
>カバ男 様
ハハハ! 僕んじゃないんで出来ません!
そういえば若いころに自分の股間のテッポウを叩いて鍛錬しようとしましたが、痛いのですぐにメゲテ中止したことがあります。
まして木刀で叩いたら・・・違う趣味の世界の人になっていたかも。
まぁ、それはそれで楽しいかもしれませんけど・・・
また、お立ち寄りくださいね。



Commented by monco at 2014-11-28 09:49 x
往年のスチールプレスモデルガンですね。
僕も持ってますよ~♪
いつかブログで取り上げたいのですが、こういう長ものというのは写真の撮り方が難しくてなかなか上手くいきません。
一眼レフのデジカメで撮ってるんですが、被写界深度というのでしょうか?
手前にピントを合わせたら奥のストック部分がぼやけるという状態で・・・・もうちょっと勉強して撮影に臨みたいと思います。

それにしても綺麗な箱だなあ。
Commented by 1944-6-6 at 2014-11-28 17:18
>monco 様
長物の撮影は引きが取れないとパースの付いた押井守的画像になってしまいますからね(笑)
なのでこれまでの風呂場兼の撮影室(?)では機関部のアップしか取れませんでした。
撮影にはできるだけ明るくしてシャタースピードを落として絞るしかありませんね。
デジカメは光源をあまり選ばないので、以前は読書用の蛍光灯を左右に立てて取りあえず明るくして撮っていました。
とか一般論はわかっていますが・・・僕も勉強中です。
たまに目の覚めるようなテッポウの写真をUPしているブログなんかを見ると「あれはプロがハッセルブラッドなんかで取っているんだ!きっと・・・」と思うようにして精神を保っています。ヘヘッ!

これからも宜しくです!
Commented by OAS at 2014-12-02 20:07 x
今回箱を始めて見て(本体も我が目では見たこと無いですが)MGCのスターリングがカナダのC1タイプのモデルアップと初めて知りました。
最初は「箱だけC1」かと思っていましたが、フロントサイト、トリガー、トリガーガード形状をC1タイプに似せて作ってるではありませんか。スゲエ!マズルもちゃんとフラットだし。
なぜココまで似せてC1の刻印を入れなかったのか疑問です。
しかし何故C1なのか?イギリス採用スターリングMk4でも良かったのではないか?(箱はMk5になってますがMk5はサウンドサプレッサータイプだったと思います)
ステンもMkⅢタイプだったしマニアックすぎます。まあ、ステンに関し
ては実銃のようにいMkⅡより作るのが簡単だったのが理由かもしれませんが・・・
どっちにしても資料の少ないあの時代によくぞココまで作り上げたものです。
Commented by 1944-6-6 at 2014-12-03 01:37
>OAS 様
あの当時、ナカタのハイパワーもカナディアンだったし。
若い頃、学大のスナックに入れていたボトルもカナディアンクラブだったし。

僕が初めて手に入れた大型拳銃のモデルガンがナカタのカナディアン・ハイパワーでした。
まだ黒くて銃口にカンシャク玉を押し込んで撃つと、飛んで行ったカンシャク玉が木や壁に当たってはじけて着弾ぽくて感激していました。
その年の10月にモデルガンは規制されてしまいました。
でも、中坊の僕らはその後もしばらくは神社や河原でそのまま遊んでいましたが、通りかかったお巡りさんも笑ってみてました。
今それやったらMP5持った特殊部隊に囲まれちゃうかな・・・なんかイイ時代でしたわ。